CORECOLOR.JP

HOME ABOUT US CONTACT

Facebook
Twitter

Interview Design Communication Omotesando

Search

Tag's Archives
建築
展覧会
デザイン
アート
美容
コミュニケーション
書籍
写真
映画
表参道
現代アート
演劇
映像
ヘアサロン
出版
ファッション
ニューオープン
マーケティング
メディア
テレビ
ノンフィクション
Ranking
1. 目立つこともなく。主張することもない。ただ生きるように描…
2. 「誰かの回復の物語が生きる力になる」 soar 工藤瑞穂…
3. 美容の可能性に挑戦し続ける 原田忠さん(資生堂トップヘア…
4. 「伝えたい相手を笑顔にするための コミュニケーションプラ…
5. 日本初上陸! ヘアイベント<NOISE TOKYO>を見…
6. 表現者から、表現者を支える人に。ルフトツーク・ディレクタ…
7. 1秒たりともよそ見できない。一気読み必至の『1秒でつかむ…
8. 7月4日放送「キャンサーギフト がんって、不幸ですか?」…
9. いい本なのはわかった。あとはどう売る? 会社に内緒で行わ…
10. 表参道・青山・原宿近辺で早朝打ち合わせと仕事ができるカフ…
2018.01.09 Tue
日生劇場 『黒蜥蜴』

日時 2018/01/09
公式HP:http://www.umegei.com/kurotokage/

 

日生劇場にて『黒蜥蜴』を観劇してきました。江戸川乱歩原作、三島由紀夫脚本、デイヴィッド・ルヴォー演出。

日生劇場 (1)

ステージの上で演者が口にするセリフが、離れた席に座っていても耳元で聞いたかのように鮮明に聞こえる。演者の熱や息遣いも伝わってくる。あたりまえのことなのだけれど、生の演技、生の演奏が発する情報量は画面やヘッドフォンから見聞きするものとはやっぱり異なる。初演ともなればたまにミスもあるけれど、そもそも演劇とは人間が演ずるもので、生きているものなのだ。

日生劇場 (12)

見るものを飽きさせず、非日常感を演出するしつらえは息をのむ。床壁天井の表面のつくりかただけで人の印象や経験はここまで高揚するのだろうか、と感嘆する。

日生劇場 (9)

一見クラシカルな装いをしていながら、おそらく建物を設計した建築家は実はクラシックな様式には興味がないのだろう。スタイルのまぜあわせを破綻なく違和感なく納める天才的なマジシャンのよう。

 

日生劇場 #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA

 

メタリックなアールデコ調のエントランスから、クラシカルな赤絨毯のホワイエ、そして海をモチーフにしたホール。利用者にとってわかりやすく親しみやすい建物でありながら、設計者としては「建物のカタチでで特別なことをしなくても、ここまでできるんだぞ」と迫られているかのようであった。

アールデコ調の天井もウロコのようなホールのインテリアも、素材感がレトロな感じがしてそれはつまりデザインが陳腐化してるということなのかもしれないけど、この建物の場合はそれがえもいわれぬ味わいを醸し出していて愛着が持てる。愛される建物というのは、こういうものなのだな、と思わされる。

 

文/佐藤桂火(建築家)
http://ksaa.jp/
twitter : @kei_fire

 


Back

LINEで送る


copyright 2015 CORECOLOR.JP all rights reserved.