
LUFTZUG(ルフトツーク)遠藤豊さん
第1章 フランク・ゲーリー展で伝えたかったことは「勇気」
第2章 表現者が、よりよく表現できる環境を作りたい
第3章 受注発注の関係性を超えることで生まれるクリエイティブ
第4章 日本のアーティストの海外拠点に
2015年10月16日、六本木の21_21 DESIGN SIGHTにて、「建築家 フランク・ゲーリー展 “I Have an Idea”」がスタートした。建築界の巨匠の脳内を、デザイン関係者だけではなく一般の人にも紐解く展覧会として、オープニングから話題を集めている。
会場の技術監修を勤めたのが、ルフトツークの遠藤豊氏。アムステルダムに拠点をおき、国内外のさまざまな展覧会や舞台演出に欠かせない存在として活躍する。もともとダンサーとして活動していた表現者から、いまは、表現者を支える立場に。コラボレーションするクリエイターたち、誰もが「遠藤さん無くして、このプロジェクトは成し得なかった」と絶大な信頼を寄せる人物である。
現在、遠藤氏とプロジェクトを進行中の建築家の佐藤桂火(ARTENVARCH 川島範久氏と共同主宰)と、ライターの佐藤友美がインタビューした。
第1章 フランク・ゲーリー展で伝えたかったことは「勇気」
___フランク・ゲーリー展、拝見しました。会場構成の随所に創意がちりばめられていたと感じたのですが、まずはこの展示における遠藤さんの役割について伺ってもいいでしょうか。クレジットには技術監修(テクニカルディレクション)とありましたが、今回は具体的には、どのようなディレクションを担当されたのですか。
遠藤豊氏(以下、遠藤) 今回の展覧会の総合ディレクターである田根くん(建築家・田根剛氏)と、そもそも、どのようなテーマでフランク・ゲーリー氏の建築を紹介していくかというところからご一緒しました。
そこで共有したのは、建築的な思考やスタディだけではなく「ゲーリーがどのようにアイデアを生み出し、それを育んで形にしているのか」をこの展覧会を通して伝えたいということでした。建築関係者だけではなく、どんな立場の人が見ても示唆を得ることができる、ゲーリーの「目的を達成するためのプロセスと方法論」を見てもらうことを目指そうと。
___世界的な巨匠が、ここまでもがき、解決策を探し、案を捨ててやり直し、その結果、実現不可能に思えるような斬新な建築を実現していることに、なんというか……、勇気をもらえる気持ちになりました。
遠藤 それはまさに僕たちが目指したことです。ゲーリーの作品を通して伝えたかったことは、強く自分を信じる力を形にすること。予算や納期や世論を始めとするあらゆる困難に対して、諦めないで創作する道を探し続けた、希望の物語です。
___ゲーリー・テクノロジーと言われる、ゲーリーのプロジェクトには欠かせないプログラミングについての解説映像も大変わかりやすかったです。あれもまた、創作を諦めないための発明ですよね。
遠藤 僕もそう感じました。ゲーリー・テクノロジーによって、彼は大幅なコストカットや納期短縮、環境への影響までセットでデザイン提案することを可能にしました。ゲーリーは、ゼネコンや施工者の手に渡ってしまった建築のデザインをもう一度建築家の手に戻すという、今まで不可能に思われていたことを可能にしつつあります。
___ディレクションをするにあたって、印象深かったことはどんなことですか?
遠藤 ディレクターの田根くんと一緒にゲーリーのオフィスや、ゲーリーが制作したビルバオ・グッゲンハイム美術館、ウォルト・ディズニー・コンサートホール、ルイ・ヴィトン財団の美術館を訪ねて撮影をさせてもらったのですが、その空間体験は、圧倒的でした。
ゲーリー建築は、とかく個性的な外観に注目が集まりがちですが、一歩中に入ると、本当に心地良い包容力があるのです。ゲーリーが「その空間が誰のために、何のために使われるのか」を考えることにどれだけの時間を費やしているかが、手に取るようにわかりました。
彼が設計したコンサートホールや美術館で働く人たちは、決してセールストークではなく、ゲーリーの建築がどれだけ素晴らしい音響を実現しているか、どれだけ展示のしやすさに配慮されているかなどを興奮気味に語ってくれました。実際に使っている人たちに心から愛されている建物なのです。
ウォルト・ディズニー・コンサートホールの音響設計をした豊田泰久さんにインタビューをした際には「ゲーリーはギリギリまで内部の建築のことだけ考えていて『ところで、外装はどうするの?』と聞いたら『I don’t know』と答えたんだよ」というエピソードも教えてくれました。もちろんこの「I don’t know」はゲーリー流のジョークですが、このインタビューは、ぜひ会場で公開中の映像を見ていただければと思います。
___3つの建築物を会場の壁面いっぱいに映し出す構成は圧巻でした。
遠藤 ありがとうございます。あの映像は、僕が撮影しました。あの建築物の中に入ったときに感じた感動を伝えたいという一心で、壁面いっぱいに動画を投影する方法を考えました。フレームの中に画像をおさめてしまうと、あの空間体験はできないと思ったんです。
本当は、白いスクリーンに写すほうが見やすいのでしょうが、建築家の田根くんが、安藤さんの建築(21_21の設計は建築家の安藤忠雄氏)の内壁に、ゲーリーの建築を外壁に重ねるという3重の構造も意識しました。
___展示会場にちりばめられたゲーリーの言葉も印象的でした。これがシルバーの文字がまた……
遠藤 光の加減で、読みにくいでしょ(笑)。
___はい(笑)。でも、だからいいな、とも思いました。いろんな角度から見ないと読めない。写真に撮ってあとで見ればいいや、ではなくて、その場で必死に読んで解釈しようという能動的な体験になりますよね。
遠藤 はい、本当に多くの人に見てもらいたいし、見てくださった方の希望にもなると確信しているので、ぜひ足を運んでください。
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第2章 表現者が、よりよく表現できる環境を作りたい
___僕は、平田晃久建築設計事務所時代に担当させてもらったロンドンでの個展「Tangling展」と、独立してからアーテンバークとして参加した今年のミラノサローネで遠藤さんとご一緒させていただきましたが、遠藤さんの仕事はテクニカルディレクターという肩書きが想像させる役割を大きく超えて、現場の全員を円滑につなぎ、全員の仕事をやりやすくしてくれる、かけがえのない仕事だなと感じています。僕たち、プロジェクトに関わったメンバーは「遠藤さんがいなかったら成立しなかった」と、誰もが思っているんですよね。
2012 Akihisa Hirata “Tangling” Exhibition(Photo by Yutaka Endo)※1
遠藤 そう言ってもらえるのはとても嬉しいです。僕にとって大きな転機になったのは、まさに平田晃久さんとご一緒したミラノサローネのNEOREALでした。
そこで出会ったプロデューサーの桐山登士樹さんが、クリエイターとクライアントの間に立ち、お互いの方向性をちゃんと合致させて、アルバイトのスタッフにまで全員に気をつかいつつ、あの規模の世界的プロジェクトを成立させているのを目の当たりにして、素晴らしい仕事だなと思ったんです。
Canon NEOREAL 2010 (Photo by Daisuke Ohki) ※2
と、同時に、それまで僕が担当していた例えば舞台美術などのプロジェクトと予算の規模はひと桁違ったけれど、規模に関わらず、大事なことはどこでも同じなんだなあとも思いました。それまで、自分たちがやってきたことは、間違っていなかったと確信を持てた瞬間でもありました。
___具体的に、どんなところが「間違っていなかった」と感じたのでしょうか?
遠藤 「自分の役割はアーティストやクリエイターが、よりよい表現ができることに尽力することだ」という部分です。平田さん、高橋匡太さんとのミラノサローネの仕事は、本当に難しいプロジェクトでした。どのような方法であれば彼らの思想を実現することができるのかを考え、技術的な提案ができたことが自分にとっても自信になりました。
Canon NEOREAL 2010 (Photo by Daisuke Ohki) ※2
___アーティストやクリエイターがやりたいと思うことを理解して実現することは、技術だけではなくコミュニケーション的にもとても難しいことだと感じます。まず、アーティストやクリエイターとの共通言語が必要ですよね。さらにそれらをクライアントにもわかるように見えるかたちにし、ときには折衝し、最後に観客に感動を与えるものとして再構築する。何段階ものハードルがあります。遠藤さんにそれがすんなりできてしまうのは、何か、理由があるのでしょうか。
遠藤 うーん、それは、自分がダンサーだったことが大きいかなと思うんです。
___ご自身が表現者だったから?
遠藤 そうですね。自分自身が演者でもありましたし、予算がない舞台では、音響も照明もプロデュースも自分でやるしかなかったので。
___では、早い段階からプロジェクトを俯瞰して見る視点を獲得していたのですね。
遠藤 「スタッフと演者がいい関係性を作れなければ、いいものづくりはできない」ということは、とくに大学時代から強く意識するようになりました。
今でもよく覚えているのですが、学生時代に関わったある舞台で、ダンサーに当てる照明の位置がずれていたことがあったんですよね。なので照明の担当者に「位置がずれているから、直してほしい」と伝えたら、横から教授が「ダンサーが動いて光の中に入ればいいだろう」と干渉してきたことがあるんです。
僕、それにカチンときたんですよね。それって、演者のパフォーマンスをよりよくしようという視点がまったくないじゃないですか。だから教授に対して「舞台に関係ない人は出て行ってください」と言ったら、その後大学で完全に干されました。「遠藤の言うことを聞くものには、単位をやらない」という話が出回ったりして。
___それは、強烈な体験でしたね。
遠藤 スタッフが「やってやってるんだ」という横柄な態度だと、いい舞台は絶対に作れませんし、チームで共にやる理由がありません。
逆に「ここに光が入るといいな」「こんな音を出せるといいな」と演者が思ったとき、たとえ何かの制約があってそれが実現できないとしても、ほかのアイデアでアプローチできないかと考えるのがチームで制作する意義だと思うんです。
例えば高価な音響設備がないとしても、「音管を包んだら、もっといいニュアンスの音が出るんじゃないかな?」と提案したり、それによってダンサーのイマジネーションがさらに引き出されたり。こういう関係性がないと、本当の意味での空間芸術はできないとずっと思っていたんですよね。 もし、そういう人がいないんだったら、自分でやるしかない。自分が裏方に回って演者をサポートしようと思って踊るのをやめたんです。
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※1Akihisa Hirata “Tangling” Exhibition
Video installation design: Yukata Endo – LUFTZUG
※2Canon NEOREAL 2010
Structure: Akihisa Hirata
Concept and composition: Kyota Takahashi, Reiko Kawaguchi
Camera Work: Kohei Matsumura
Sound Design: Toru Yamanaka
Imaging System: Yutaka Endo (LUFTZUG), Masato Tsutsui (adsr)
Sound System : Cabasse
第3章 受注発注の関係性を超えることで生まれるクリエイティブ
___遠藤さんのすごいところは、アーティストやクリエイターの表現活動において、チームでプロジェクトを進めるためのフレームや環境自体を作ったところだと思うんです。そのフレームって、全体のクオリティに如実に影響しますよね。
遠藤 そうそう、そうなんですよね。ミラノサローネにしても、施工のスタッフだけでスケジュール管理していると、オープニングの前日までに立て込みできればいいというスケジュールになるから。
2015 AGC GLACIER FORMATION DOCUMENT PHOTO (Photo by Tomoya Kishimoto)※3
___そうですね。そして、そうなってしまったら、そこから音響と光の演出を加えるテクニカルチームが徹夜の突貫作業になってしまう。
遠藤 でも、今年の春に一緒にやったAGCのミラノサローネのように、最初からちゃんとコミュニケーションして、より良い演出のためにどれだけ時間が必要かを事前に共有できていたら、今までの3倍のスケジュールがとれる。もちろん、結果的に徹夜にはなるんだけれど(笑)、より良いものになるのは間違いないんですよね。
2015 AGC GLACIER FORMATION DOCUMENT PHOTO (Photo by Tomoya Kishimoto)※3
そういうことも、最初にサローネに参加したときは全然わからなかったけれど、だんだん勝手がわかるようになってきた。
___学生時代のダンスの舞台でも、ミラノサローネでも、今回のようなゲーリー展でも、遠藤さんが大切にしている根っこのところはずっと変わらないんですね。
2015 AGC GLACIER FORMATION (Photo by Ayako Nishibori)※3
遠藤 意識しているのは、受注発注の考え方をしないということ。受注発注の関係だと「それをやれば終わり」となってしまうので、コミュニケーションが断絶されてしまうんです。
2015 AGC GLACIER FORMATION (Photo by Ayako Nishibori)※3
だから、自分が関わるときは、できるだけパーツで引き受けるのではなく、全体に関わらせてもらうようにしています。 そのことで、結果的に、アーティストやクリエイターのパフォーマンスをあげられるようにと考えています。
___このサイトは「3.11からのデザインとコミュニケーション」をテーマにしているんですが、僕たち建築家にとって震災後一番変わったこと、変わらなくてはいけないと感じたことが、まさにその部分だと思うんです。
遠藤 というと?
___震災前は、建築家は与えられた舞台、つまり前提条件が決まっている状況で美しく踊れることが重要でした。でも、震災の後は、そもそもこの公民館を立てることにどんな意義があるのか、そもそも公営住宅は40戸でいいのか、50戸必要なんじゃないのか、予算はいくらとるべきなのかという議論から参加していなくてはいけないと気付かされました。
残念ながら今、日本の建築家はその議論から締め出されているんですよね。受注発注の関係になってしまっている。
遠藤 その意味でも、ゲーリーがゲーリー・テクノロジーを作って、設計のイニシアチブを取り戻そうとした取り組みは興味深いものですよね。
___そう感じました。ザハの国立競技場設計の議論もあったことで、まさにいま多くの人が「全体を見通した設計」について考えていく時期なのかもしれないと感じます。それは、建築だけではなく、あらゆるクリエイティブに関して。
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※3AGC GLACIER FORMATION
Space Design Norihisa Kashima+Keika Sato (ARTENVARCH)
Art & Technical Direction/ Yutaka Endo(LUFTZUG)
Visual Design:Kazumasa Teshigawara(qubibi)
Sound Design:White Light
第4章 日本のアーティストの海外拠点をつくりたい
___遠藤さんがアムステルダムを拠点にしたのは、2011年ですよね。それは震災と関係があったのですか?
遠藤 よく聞かれるんですが、日本を出てアムステルダムに行くことは震災前から決めていて、準備を進めていました。
___拠点を海外に移したのには、どんな理由があったんでしょうか?
遠藤 大きくいうと、2つ理由があるんです。 ひとつは日本で仕事を受けていると、毎日打ち合わせをして、現場に立ち合って、何か頼まれごとをしたらちょっと手伝いをして……と、あっという間に24時間365日が終わってしまうんですよね。面白いことをやりたいと思いながらも、立ち止まってじっくり考える時間が全然なかった。消費し、消費されている感覚がありました。
そこでルフトツークが5年目になった2010年のタイミングで、一度、それまで受けていた仕事を見直すことにしたんです。 実際にアムステルダムに拠点を置いて良かったことは、ピンポイントでコミュニケーションをとれること。次のスカイプミーティングまでに、じっくりと案を練ることができることですね。
___遠藤さんは、時差関係なくいつも起きていると関係者の間で評判なのですが(笑)、ちゃんと寝ているんですか?
遠藤 いやいや、寝てますよ(笑)。
___普段、どんなタイムスケジュールなんですか?
遠藤 ヨーロッパにいるときは、だいたい明け方の3時とか4時に起きて日本とのミーティングです。午前中は日本の人と仕事をして、午後からヨーロパの人たちと仕事をしています。
オランダは、パリやミラノと違って夕飯が早いんですよね。レストランは18時過ぎるともういっぱいで、21時には家に戻って自分の時間という国なので、完全にオランダサイクルで生きています。
___オランダに拠点があると、例えばミラノサローネのような、海外のイベントに参加しやすいという側面はありますか?
遠藤 まさに、僕がオランダに移住したもうひとつの理由がそれで、日本からくるアーティストたちの拠点をつくりたいという想いがあったんですよね。
2013 “Aomori University Men’s Rhythmic Gymnastics Team” Photo (C) Issey Miyake ※4
例えば舞台でいうと、ダンサーや劇団がヨーロッパのフェスティバルから招聘依頼を受けることがよくあります。ヨーロッパの圏内のアーティストであれば、バスを使ってすごく安く国をまたげるので、若手でも予算を気にせず気軽に参加できるんですよね。
でも、日本からの参加となると、交通費もかかるし、ホテルも高い。技術スタッフや制作スタッフを連れて行くと、それだけで大所帯になってしまうので、アーティストに支払われるギャラがなくなってしまいます。 アーティストは、ギャラがなくても実績を残したいから、ほぼノーギャラに近い状態で参加しているのが現状です。でも、それじゃ体力が続かないんですよね。
___なるほど。
遠藤 でも、こちらにスタッフのつながりがあって、宿も移動もスタッフも全部こちらで手配できるということになれば、アーティストだけ来ればいい。機材や人材に関して、日本と同じクオリティを担保できる環境がこちらにあれば、アーティストのチャンスはもっと増えます。 ちゃんとギャランティが受け取れれば、自分の作品を他のプロデューサーに売り込みにいく余裕もできます。
2013 ISSEY MIYAKE PLEATS PLEASE 20TH ANNIVERSARY PERFORMANCE(Photo by Yasuaki Yoshinaga)※5
___日本のアーティストの拠点を作るというのは、行く前から想定されていたのですか?
遠藤 高校時代からやりたいと思っていたことなんです。
___高校時代から!
遠藤 日本にはたくさんのいいアーティストやクリエイターがいる。でも、ほんの一部の人だけが助成金がもらえて、多くの人にはお金が行き渡ってない。それをなんとかできないかと思っていました。 いまは、いろんな国で仕事をして、スタッフと仲良く飲んで「今度日本からいいアーティストが来た時は一緒にやろうぜ」と言える関係性をどんどん作っている状況です。4年たって、だいぶ仲間が増えました。
___そうなると、アーティストは、日本という距離のハンデを超えて活動していけますよね。アーティストの拠点を作ることのほかに、遠藤さんがこれから取り組んでいきたいことはどんなことですか?
遠藤 アーティストと、そのアーティストを応援する企業やスポンサーをつないでいけるようになりたいと考えています。
例えば、ミラノサローネで賞をいただいたシチズンの凱旋展示のオープニングでは、タップダンサーの熊谷和徳さんに「タップで時を刻む」パフォーマンスをしてもらうのはどうかと、田根さんと提案させていただきました。
2014 CITIZEN “LIGHT is TIME” in Tokyo Photo by Kazuyuki Miyabe (HIROBA) ※5
シチズンの方には、事前に公演を観ていただき「素晴らしかったので、ぜひ私たちの空間でもやってもらいたい」と言ってもらえたので、熊谷さんにパフォーマンスしてもらうことができたのです。 オープニングイベントでの熊谷さんのダンスはとても感動的で、会場は興奮で包まれました。
このように、企業のイベントに親和性の高いアーティストを起用することは、どちらにとっても大きなメリットが生まれます。アーティストに、企業の健全なサポートが投入されていくような方法も、これからどんどん考えていきたいですね。
___遠藤さん、今日はありがとうございました。またご一緒させていただくのを楽しみにしています。
インタビュー/佐藤桂火・佐藤友美
文/佐藤友美
遠藤豊さん
LUFTZUG(ルフトツーク)代表。
1977年生まれ 新潟生まれ。2005年ルフトツークを設立。2012年よりルフトツーク・ヨーロッパをアムステルダムに設立。国内外において、数多くの展示会やステージのディレクションを行う。
主な受賞歴:
Canon Installation “NEOREAL WONDER” (Technical Direction): Elita Design Awards 2011
SONY Installation “Crystal Aqua Trees” (Technical Direction): iF communication design award 2014
CITIZEN installation “Frozen Time” (Lighting&Sound Design, programing): iF communication design award 2014
CITIZEN installation “LIGHT is TIME” (Lighting&Sound Design, programing): Milan Design Award Best Sound& Best Entertaining, ONE SHOW 2015 Gold Pencil, グッドデザイン賞
建築家 フランク・ゲーリー展 “I Have an Idea” 公式ホームページ
会場:21_21 DESIGN SIGHT(東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン・ガーデン内)
会期:2015年10月16日(金)- 2016年2月7日(日)
休館日:火曜日(11月3日は開館)、年末年始(12月27日- 1月3日)
開館時間:10:00 – 19:00(入場は18:30まで)
※4 “Aomori University Men’s Rhythmic Gymnastics Team” 2013 Tokyo
Gymnastic: Aomori University Men’s Rhythmic Gymnastics Team
Produce, Costume design: Iseey Miyake
Choreograph,Creation: Daniel Ezralow Live
Sound: Open Reel Ensemble Sound arrangement: Masato Hatanaka
Creation Support, Technical Direction: Yutaka Endo
※5 ISSEY MIYAKE PLEATS PLEASE 20TH ANNIVERSARY PERFORMANCE
Creation / Direction / Choreography: Daniel Ezralow
Production & Creation Management by Yutaka Endo(LUFTZUG)
※6 CITIZEN “LIGHT is TIME” in Tokyo
Space Design Tsuyoshi Tane (DGT.)
Lighting&Sound Direction Yutaka Endo (LUFTZUG)