観客それぞれが描き出す、自分だけの検閲室。『柳家さん生 独演会 「落語版 笑の大学」』

コツ、コツ、コツ、コツ 立てた扇子を台に打ち鳴らす音で、場面は翌朝に切り替わる。 衣装も、セットも、小道具も、照明も変わらない。それでも観客には、朝を迎えたことが分かる。 なんという最小限の演劇なんだろう。客席に座る私の … 続きを読む 観客それぞれが描き出す、自分だけの検閲室。『柳家さん生 独演会 「落語版 笑の大学」』