鼻息で抹茶が舞ったから【新連載:会いたいから食べるのだ】

鈍色の鉄のテーブルを挟み、私の正面に女性が座っていた。色白の肌にそばかすが散っていて可愛い。艶のある黒髪のボブから、寄木細工のピアスがちらりと覗く。 店主さんがすべすべとしたお皿を2枚、鉄のテーブルに静かに置いた。乳白色 … 続きを読む 鼻息で抹茶が舞ったから【新連載:会いたいから食べるのだ】