
いくつもの結び目【今日もコレカラ/第585回】
この2年間で、4度目の鹿児島に来ている。
最初は半分プライベートだった。
父の遺作の書籍が完成した時、母がデザイナーのnaoさんとライターのみさきを労いたいと話した。温泉旅行をプレゼントするなんてどうかしら? と母が言い、4人で鹿児島に2泊した。
その旅行中、鹿児島に住むゼミ生のようこさんが、指宿の宿まで会いに来てくれた。一緒にご飯を食べているときに、「鹿児島でトークイベントをしてほしい」と言われた。「呼んでもらえるなら、喜んで」と言ったら、天文館図書館さんに掛け合ってくれ、半年後に本当に鹿児島に呼んでくれた。
その天文館図書館さんでトークが終わって控室に戻るとき、館長の松田さんが、「来年も来てもらえませんか?」と言ってくださった。「呼んでもらえるなら、喜んで」と伝えたところ、本当にまた声をかけてくださった。それが今年の3月のこと。
3月に来たとき、指宿に私の『今日もコレカラ』を置いてくださっている書店さんにご挨拶に行った。これまたゼミ生のゆいちゃんが、飛び込み営業してくれたのだ。その米永書店さんとお話しているときに、今日のトークイベントが決まった。そのときも、「呼んでもらえるなら、喜んで」と言った。
かくて、この2年で4度目の鹿児島。わらしべ長者みたいだと思う。
出会った人たちが、次に次へと縁をつないでくれる。
いくつもの結び目があった。
私のZINEは、東京を除くと、鹿児島で一番売れている。
今日は、前半トークイベント、後半は読書会である。
米永書店さんで読書会が開催されるのは初めてとのことだ。
そこに参加する方々のほとんど全員にとって、人生初めての読書会になると思いますと言われた。
いろんな人が、縁をつないでくれて、今日、ここにいる。
そして、自分にとって大切な人に声をかけ、会場に人を呼んでくれている。
私には、何ができるかなあと、考える。
もちろん、私の身の丈以上のことはできないのだけれど、今日きてよかったなあという時間になってほしいな。
本を媒介にして、みなさんの心の中の記憶を交差させる、あったかい時間になるといいなあと思っています。
今日は私が誰かの結び目になりたい。
(指宿でトークイベントをしていただきます。2部の読書会は満席のようですが、1部はまだお席があるみたいです。よろしければぜひ遊びにきてください)
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