
持ち運びできる学び【さとゆみの今日もコレカラ/第433回】
私の仕事は「書くこと」なのだけれど、ズバリ同業者のノウハウやtips以上に、全然違う職業の人の話から学ぶことが多いなと感じる。自分のやり方を変えたり、これからこんな挑戦をしようと閃くときも、やっぱり同業以外の人の考え方に触れた時が多い。
それはどうしてかと考えてみたのだけれど、同業じゃない人の話は「そのまま使えない」からではないか。
そのまま使えないということは、いやでも、一度抽象化することになる。
「この人が言っている◯◯というのは、私に置き換えると、□□だよなあ。ということは、私の場合はこんなことを意識すればいいんじゃないか」
と考えることになる。
この「具体の事例」→「抽象化」→「変換」→「自分寄せの具体化」のプロセスがあることで、学びが自分ごとになる。
そのまま使えるノウハウを聞く以上に、自分にアジャストした学びになると思うのだ。
受動的な学びではなく、能動的な学びになる。
そして、一度抽象化した学びは、いつでもどこにでも持ち運べる。
たとえばCORECOLORには、白ふくろう舎さんというイラストレーターの方の連載がある。フリーランスになった白ふくろう舎さんが、どんなふうに仕事を獲得し、どんな工夫で20年近く食べてきたかが書かれている。
連載がスタートして2年弱だけれど、彼女の原稿を読むたびに、いつも脳内変換して「自分だったら……」と考えてきた。私は絵を描く人ではないけれど、白ふくろう舎さんの原稿を読んで、変えた自分の習慣もいくつかある。
これもやはり、抽象化のなせるわざだなあと思う。
今夜、青山ブックセンターさんで、イラストレーターの白ふくろう舎さんとサタケシュンスケさんの、対談イベントがある。これがとても楽しみだ。
白さんに「私も申し込みますね」と伝えたら、「イラストレーター向けの話が多くなると思うので、無理なさらないでくださいね」と言われた。けれど、それがいいんです。違う職業のプロの話だから、聞いてみたいのです。
まだお席あるみたいです。青山ブックセンターさんは、当日会場でもチケット買えることがほとんどなので、みなさんもどうですか。
新年早々、「私も、頑張ろう!」って思える時間になりそうだなあって思っています。
会場で会ったら、声かけてくださいねー。
「今日もコレカラ」は毎朝7時に更新して24時間で消えるショートコラムです。今日もこれから良い一日を。
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「絵の仕事は、画力が一番上の人から順番に稼げるわけではない」ということです。


