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選手をそれぞれの紅葉に【今日もコレカラ/第760回】

さとゆみゼミやCORECOLORを運営していると、よく思い出す言葉がある。
父でもあり、ソフトテニスのコーチでもあった安藤英明先生の言葉だ。
以下は、私が編集者として関わったソフトテニスの書籍より。

数年前のある秋のことです。
学校の職員室から見える山々の景色にうっとりしていたところ、背後から「どうして紅葉はこんなにも綺麗なんだろうね?」と校長先生の声がしました。
答えに詰まった私に、校長先生は「紅葉が綺麗なのは、きっとこの時期にだけ真っ赤な色をつけるからなんだろうね」と、遠くを眺めながらとても穏やかな口調で話を続けました。加えて、「周りを取り囲む木の葉の色も、黄色だったり緑だったりそれぞれ違うから、紅葉がさらに引き立って、美しく見えるのだろうね」と……。
この言葉を聞き、私は金子みすゞさんの「みんなちがって、みんないい」という詩の一節を思い出しました。指導者は選手一人ひとりの持ち味を存分に発揮させることが大きな仕事であるということを、あらためて感じた瞬間です。
校長先生は最後に「子どもたちも1年間のどこかで紅葉になれたら嬉しいだろうね」と結びました。
(中略)
あるときは紅葉となった選手を引き立て、あるときは自分自身が紅葉になれる。そんな集団をつくりたいものです。
願わくば、選手全員が必ず、一年間のどこかで紅葉になれる、輝くことができる瞬間がある。そんな集団でありたいものです。

『72分の1理論 選手と考えるソフトテニス』(安藤英明)コラム「選手をそれぞれの紅葉に」より
今週のCORECOLORの真っ赤なもみじは、この記事を書いてくれた、市橋かほるさん。

公開直後から多くの方に読んでいただいています。映画も大好評みたいですね。
この文章も映画も、もっともっとたくさんの人に届きますように。

次はきっとあなたの番。

写真は父と何度かいっしょにのぼった、大雪山の旭岳の紅葉です。

※「今日もコレカラ」は朝7時に更新です。バックナンバーが読めるようになりました。

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