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命懸けの原稿【今日もコレカラ/第921回】

先日、『透析を止めた日』を書かれた堀川惠子さんに、一冊の書籍が法律を動かすまでについて、お話を伺った。
堀川さんは、日本の3大のフィクション賞を全部受賞されている、ただ1人の書き手である。とてもお優しい方なのだけれど、取材に対する厳しさはちょっと想像を絶する感じで「そこまでするのか」「そこまでせねばならぬのか」と、何度も感じながら話を聞いていた。

この書籍『透析を止めた日』は、まさに、堀川さん命懸けの原稿だった。愛する夫を失うときに知った、医療の限界と法の限界。命を賭して書くというのは、こういうことなのだなと、書籍からも、インタビューからも感じた。
実際、この原稿を書き上げたあとに自身の身におこったことも話をしてくださり(最初は話すかどうか迷っていたと、おっしゃっていました)、それは壮絶な話だった。

堀川さんからこの話を聞くことができたのは、ライターの市橋かほるさんのおかげだと思う。書籍を読んでの感想を丁寧にしたため、透析を考えるセミナーにも参加し、堀川さんがかほるさんを信頼して話をしてくださっていることがわかった。

最後に、これまでどこにも出していなかったという、ご主人である林さんの在りし日の写真も提供してくださった。

ご両親の介護をされている中で、東京まで上京してこの原稿を描いてくれたかほるさんも、やはり、命懸けで書いてくれたなあと感じる。
このような原稿を掲載させてもらえて、本当に嬉しい。

一人でも多くの人に読んでもらえたら嬉しいです。

「誰かが書かなければ、永遠に変わらない」。そう腹をくくったのは、先ほどの学会で時期尚早の発言を聞いたときです。

※「今日もコレカラ」は朝7時に更新です。バックナンバーが読めるようになりました。

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