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パソコンのない執筆合宿1日目【今日もコレカラ/第980回】

パソコンのない執筆合宿1日目。
(なぜパソコンがないかは、昨日の今日コレをご覧ください)

思いの外、たくさんのメッセージをいただき、ありがとうございます。
それでわかったのは、「パソコン数回落としているけれど、まあ戻ってくるよ」とコメントくださった人たちが何人かいて、そのメンバーがわりと意外な顔ぶれだったことだ。そして、パソコンをよく落とす人たちは、パソコンを落としても、ほとんど焦らない。
会社勤めの方からは、うちでやったら免職になるというコメントもいただく。いやほんと、そこ。普段から、機密情報や個人情報はローカルに置かないようにしているけれど、今回もすぐに遠隔でロックを確認し、いつでも全消去できるようにした。
(余談だけれど、ICレコーダーを持たなくなったのも、同じ理由。iPhoneで録音している分には、最悪遠隔消去できるから)

そもそも今回のシルバーウィーク5日間は、自著を書くことと本を読むことだけに集中しようと思っていた。
スーツケースの中には、書く前に読んでおきたいと思っていた本が7冊入っている。どれも、書くことや読むこと、表現することについて言及された書籍だ。

それらの中から3冊を選び、朝8時半、シェアラウンジに向かう。

パソコンがないということは、こんなにも読書に集中できるのかとびっくりした。
本を読むしかやることがないと、じっくり腰を落ち着けて、本を読むことができる。机に向かって読むから、メモもとれる。

まずは、月末の読書会の課題図書、長田弘さんの『読書からはじまる』の後半部分を10年以上ぶりに再読した。これがもう脳を撹拌されるのなんのって。
読んでいる間に、どんどんいろんな問いが湧いてきて、本が書き込みだらけになる。次から次へと書きたいことを思いつく。これも忘れないうちに慌ててノートにメモする。

こんなに、書きたい気持ちがマグマのように溜まるのは久しぶりだ。
ひょっとして、このシルバーウィークは、書くよりも、読みまくることに集中した方が、結果的に文章を書けるのではないか。そんなことを思った。

この辺りで、パソコン、見つからなければ連休明けまで買わなくても良いかという気持ちになってくる。

その後は、先日最終回が終了したばかりのALL REVIEWS書評講座の宮崎智之さんの回をアーカイブで見る。パソコンがないので、ケータイで。
宮崎さんは、エッセイ的な書評、もしくは書評的なエッセイを書いている方で、これまた脳内がかき回される。ノートがメモだらけになる。

講義を聞いた後、バッグに入れてあった宮崎さんのエッセイ集というか、書評集というかを読む。
りり子さんと読書会をすることが決まってから、というよりもNHKさんでの講座に書評講座と名前をつけてしまってからずっと、書評とは何か、本を媒介に書くエッセイやブログと何がどれくらい違うのかを考えていたので、アンサーソングのような講義と書籍だった。

これもまた、いろんなことを書きたい気持ちになったけれど、パソコンがないから長文は書けない。ノートにアイディアの断片をバシバシと書きつけ、暴れる気持ちを待機させる。

さて。昨日なくしたパソコンだけれども、新幹線でものをなくすと、とりあえず「忘れ物専用サイト」で忘れ物登録してくださいと言われる。
新幹線で西に向かいながら忘れ物をすると面倒なのが、管轄が複数にまたがることだ。

JR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州、これらがどこからどこまでを管轄しているか、紳士淑女の皆さんはご存知だろうか?

私のように、東京から京都まで乗車し、その新幹線の車内で忘れ物したことが明白な場合、メインで当たるべきはJR東海だ。昨日、パソコンを忘れたのは3回目と書いたが、ケータイも新幹線で2回忘れているので、このあたりは詳しい(ちなみに、パソコンを落とすことよりも、ケータイを落とすほうが面倒だ)

昨日のうちに登録していたJR西日本と、JR東日本、JR九州からは、朝、そうそうに「見つかりませんでした」とメッセージがきた。本命のJR東海からは、なかなか連絡がこない。
まあ、シルバーウィークだから、混んでいるんだろうと思って、のんびり待つ。
すっかりパソコンがないことによる恩恵を受けた私は、このまま見つからないのも一興と思い始める。
京都のApple Storeの店員さんは信じられないくらい感じが良いので、あそこで新調するなら楽しそうだなとも思う。

とはいえ、念の為に交番にも登録しておくかと思って行ったら、最寄りの交番は順番待ちの列ができていた。
待っている間に、思い立ってJR東海に電話をしてみる。案の定、「忘れ物サイトに登録してください」のメッセージが流れるのだけれど、再三のメッセージを無視したあと、「それでもどうしてもオペレーターと話をしたい人はめっちゃ待ってもいいならつなげてあげるよ」という雰囲気のボタンを押して5分ほど待つ。

オペレーターの人にもやはり、「忘れ物サイトには登録していますか?」と聞かれたのだが、「いえ、まだです」と嘘をついて、口頭で自分が乗ったのぞみの号数と車両番号を伝える(何度もサイトに登録しているので、すでに暗唱できる)。

「お調べします」と言われてから、待つこと30秒。「おそらく該当と思われるパソコンがあります」と言われた。名前をつたえると「パソコンのログイン画面には『さとゆみ』と出ているそうです。間違いなく、お客様のものですね」と言われる。新大阪駅に保管されているという。

それがわかったちょうどとき、交番で自分の順番がきた。
「見つかりました」とおまわりさんに伝え、電話をしながら交番を出る。保管期限は明日までだというので、じゃあ、今日取りに行きますと伝える。

驚いたのは、JR東海(のオペレーター)のお姉さんに「よかったですねえ」と言われながら電話を切った数分後、登録していたJR東海の忘れ物サイトから「お探しのものは、見つかりませんでした」とLINEがきたことだ。

このLINEを先に見ていたら、諦めてパソコンを買っていたかもしれない。
交番で行列ができていたから、
時間潰しで電話をかけたから、
タッチの差でパソコンが見つかった。

今回、いろんな教訓があった。
一番は、パソコンがないと、読書が捗るということ。読書をすると、脳がカチカチ火花を立てて、書きたいことが増えるということ。
次は、やっぱり多少待っても、人と話をするほうが早いよなということ。

さて、20万円得した気分になっている。
パソコンの代わりに何を買おう。
とりあえず、本を7冊買った。
あと、100冊以上、買える計算だな。(違

ご心配くださったみなさま、ありがとうございます。この文章はパソコンで書いています。


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