先輩との記憶【今日もコレカラ/第998回】
仕事を覚え始めたころ、尊敬する先輩に出会えた人はとても幸せだと思う。そして、そういう人から教わったことは、たとえ何十年経っても忘れないものだなと思う。
私にもそういう先輩がいた。入社一年目の時、出社したら、いろんなお知らせが入っているメールボックスに(パソコンではなくリアルなボックスだ)、「企画書いてる? 書かないと文章力は腐るよ」と書かれたハガキが入っていた。そのハガキはどこかにいっちゃったけれど、今でもよく覚えている。
昨年、久しぶりにお会いした時は、「上手いの底は深い。作家じゃなくて職人を極めてみたら」と言ってもらった。そういう先輩からもらったいくつかの言葉を、大切に握りしめて生きている。
先日、CORECOLORにアップしたロン・ミュエク展覧会のレビュー。この文章を書いた人にとっても、そういう先輩がいたようだ。
これを読んだ時、たまらない気持ちになった。きっと、それはそれは大切な時間になったのだろうなと思って。
離れたからこそ、かつての時間がどれだけ貴重だったのかがわかる。
そして、離れたからこそ、先輩の言葉が理解できるようになる。
なんだか、人生の途中のご褒美みたいな時間だ。
短い文章だけれど、なんか、心の一番やわらかい場所を掴まれたような気がした。
よかったら、読んでくださいね。
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ああわたし、先輩のこういうところが好きだった。
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