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読書というパラダイムシフト【今日もコレカラ/第960回】

久しぶりに、本を読んで、物の見え方ががらりと変わるような新刊に出会った。

(これは、私が読んでいる本の数が少なすぎるせいもあるけれども)、ここ数年読んだ新刊本は、大体、「同じことをどんなふうに言うか」勝負になっているように見えていた。
特にビジネス書のジャンルでは、びっくりするようなことを言われる経験はほとんどなかったように思う。

なるほど! うまいこと言うなあ
という本はあっても
なるほど! こんなモノの見方があるのか。考えたこともなかった!
という新刊本にはなかなか出会えない。

最後に強烈なパラダイムシフトがあった書籍は、ルトガー・ブレグマンが書いた『Humankind 希望の歴史』。

2022年に読んで、ちょっとありえないくらいの衝撃を受けた。
本を読んだ後は、世界の成り立ちがまるで違って見えた。
めちゃくちゃ分厚い本だったけれども、毎日持ち歩いて、いろんな人に布教したほどだ。

その前は、平野啓一郎さんの、『私とは何か 「個人」から「分人」へ』だろうか。

その時ほどの衝撃(天地がひっくり返る)ではないけれども、読む前と読んだ後では、確実にモノの見方が変わるなと思った本が、山口周さんの『コンテキスト・リーダーシップ』だ。

この本では、優れたリーダーシップは、行為によってではなく、その文脈によって決まると書かれている。
このモノの見方をすれば、あらゆるリーダーシップの見え方が変わる。

例えば、
「部下に任せる」と、「部下に丸投げ」は、行為としては同じで、受け取る部下がどう感じるかによって決まると、山口さんは言う。

リーダーシップという現象は「行為そのもの」ではなく、部下による「行為の意味づけ」によって発現します。

『コンテキスト・リーダーシップ』より

自分は丁寧に教えてあげたつもりが、部下にとってはいちいちマイクロマネジメントされた、になるようなことは、確かによくある。

そして「行為によって良し悪しが決まるのではなく、関係性によって行為の良し悪しが決まる」側面は、リーダーと部下の関係だけにとどまらない。親子だってそうだろうし、恋人同士もそうだろう。
こういう本に出会うと、やはり、「めちゃくちゃ時々だけれど、まったく新しい価値観に出会えるから読書はやめられない』と思う。

こういった、パラダイムシフト起こしてくれる新刊本に通常よりも高い確率で出会うための方法はいくつかある気がしていて、

・書くべきことがある時にしか書かない著者の本を読む
・このタイプの本しか作らない、編集者の本を読む
・本の目利きがこぞってお勧めした本を読む

あたりだろうか。

新刊本に限らずに言うと
・長い歴史を乗り越えてきた名著
も、やはり高い確率で、新しいモノの見方を教えてくれる。

もっともっと読書のある人生にしていきたい。

みなさんのパラダイムシフト本はどんな本ですか?

※「今日もコレカラ」は朝7時に更新です。バックナンバーが読めるようになりました。

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