
ジャーナリズムイノベーションアワードを受賞した記者が「TOEICの勉強が進まない」と悩んでいる話【今日もコレカラ/第595回】
昨夜、さとゆみゼミのアドバンスコースに、かがみよかがみ編集長の伊藤あかりさんがゲスト出演くださった。
あかりさんには毎年講義をしてもらっているのだけれど、今回、質疑応答のときに初めて話をしてくれた内容があって、それが面白かった。「TOEICの勉強が進まない」という。
あかりさんは今は編集長の任にあるけれど、自身も素晴らしい書き手で、過去には「ガングロと新聞社『絶滅危惧種』同 士の生き残りかけた作戦会議」という記事でジャーナリズムイノベーションアワードをとった方だ。遡ると弁論の全国大会で3回優勝した経歴もあり、その道で内閣総理大臣賞をとった人でもある。
いまは編集者という仕事がら、人の原稿を読む機会が多い。「原稿は1行1行、しっかり読んでいる。論理展開が破綻しているところはないか、分かりにくい部分がないか、常に考えながら読んでいる」という。
自分に限らず、編集者とはそういうもので、一文字たりとも「気分」で修正依頼することはない。赤字(朱字)を入れた箇所は一字一句理由を説明できる。だから、ライターのみなさんも、自分の原稿修正に疑問を持ったら、編集者に修正理由を聞くと良いという内容だった。
そして、どれくらい精密に原稿を読んでいるかという話になって、「TOEICの勉強が全然進まない」くらいだという。
例文として提示される英文を読んで「え、この結論に至るには、論拠が足りないのでは?」とか、「このグラフのエビデンスは?」などといちいち気になって、英語学習が前に進まないのだとか。
そんな職業病あり!? と、腹を抱えて笑った。
本気で何かを追求している人は、どこか日常生活で破綻をきたしているなと感じることが多い。
落合陽一さんの「ボンカレーレトルトをストローで飲むのが食事」に続く、変人(偉人)エピソードであったことよ。
もうひとつ面白かったのが、「せっせと投書をする」話だったのだけれど、この話はまた今度。涙目のあかりさんに、「さとゆみさん、本当にごめんなさい、頭がくさいです」と言われて人生が変わった話とともにいつかお届けします。
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新聞記者の時は、とある町の選挙の投開票情報を1日かけて取材して、書くのはたったの3行だけという仕事もありました。上司に「これは誰が読んでくれるんですかね」と言ったら、「俺とお前だ」と(笑)。


