
私のパトロン【今日もコレカラ/第702回】
先日、京都の日本酒サロン粋suiで一日ママをしていたとき、画家のシマさん(島袋匠矢さん)が来てくれた。
『今日もコレカラ』のZINEの表紙の絵はシマさんのもの。送付する時にはさんだ栞も、シマさんが描いてくれた絵です。
シマさんはもともと美容師だ。大阪の富田林におしゃれな美容院を開業している。
お客様に提案するヘアスタイルの絵を描き始めたことがきっかけで絵の世界に入り、いまでは個展を開くまでになっている。
粋に来てくれた時、隣に座ったさとゆみゼミの仲間が「シマさんは、今も美容師をしてるんですか?」と質問していた。それに対してシマさんは、もちろん今でも毎日店に立ってお客さんを担当していると答える。
「え、もう画家の方が忙しくて、美容師はやってないのかと思っていた」と驚いた仲間に、シマさんはこう言った。
「美容師の僕が、画家の僕のパトロンなので、美容師を辞めることはありません」
一拍の間があって、その場にいた全員が、なるほど! となった。
そうか。画家であるシマさんの活動を支えているのが、美容師としての収入なのか。
パトロンって、面白い表現だ。自分をスポンサードしているのは自分、というわけだ。
その場には副業でライターをしていた人もいたのだけれど、「じゃあ、会社勤めをしている私も、ライター業をするためのパトロンだと思えばいいのか!」と、膝を打っていた。
最近、ライターになりたいと言うたちに、私は、「まず、副業から始めてみるのはどうですか?」と伝えることが多い。
書くこと一本で食べていくのが偉いわけではない。書きたいことを書くために、それを支える仕事を手放さない方が良いことも多い。
そうかあ、パトロンかあ。
ふふ、いいこと聞いた。
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