検索
SHARE

コンビニのおにぎりから海苔が消えた理由【今日もコレカラ/第715回】

友人に、マツコの知らない世界にも出演したおにぎりマニアがいる。大塚正樹さん。仲間うちで始めた1000日チャレンジで毎日違うお店のおにぎり(コンビニおにぎりはノーカウント)を食べることを始め、いまや2000種類以上のおにぎりを食べた男として、メディアに引っ張りだこだ。

彼のことを私はハスキーと呼んでいる。ハスキーは先日出演したテレビ番組で「最近コンビニのおにぎりには、海苔が巻かれていないものが増えているのはなぜか」を解説していた。
海苔の品薄と高騰が行き着くところまで行き着き、結果、海苔なしおにぎりが増えているのだという。

たしかに海苔のないおにぎりが増えているなとは思っていたけれど、そんな背景があったのかと驚いた。

そして、昨日は時間がなかったので朝も夕方もコンビニの海苔なしおにぎりを食べ、わさびにむせて咳き込んでいたりしたところ、向かったトークイベントでも海苔の危機について聞くこととなった。

出版記念イベントと聞いて青山ブックセンターさんに行ったのだけれど、そのトークイベントが著者さんと「シーベジタブル」の共同代表友廣さんのトークだったのだ。
日本の海から海藻が消えていること。とくに海苔不足は顕著なこと。その海苔を地上で作る挑戦をしている企業であることなどを知った。カンブリア宮殿でも話題になった企業らしい。
初めて聞く話ばかりで、しかも爆笑大連発のトークで、非常にエキサイティングだったのだけれど、同時にとても考えさせられる話だった。

なかでも私はへええええと思ったのが、カルビーとオタフクソースと伊勢丹のバイヤーさんの話だ。

シーベジタブルは陸上で海苔を栽培している。その工場の設備投資はカルビーやオタフクソースのような大手メーカーとの契約があって成り立っているという。
海苔不足に悩む企業が、シーベジタブルから5年間同量同金額で大量の海苔を買い付けることを約束してくれたから、工場などの設備投資ができたそうだ。しかもその資金は前金で支払ってくれたという。
シーベジタブルは高齢者や障害者を多く雇用している。その人たちが安心して働ける仕組みを大手企業と組んで作ったという話だ。

もう一つは、伊勢丹のバイヤーさんたちがこの「海藻プロジェクト」と「海藻入りレシピ」に感銘を受けて、伊勢丹はじまって以来のデパ地下横断海藻フェアが開催されたという話。
伊勢丹といえばサロン・ド・ショコラが有名だけれど、最初はチョコ×海藻の切り口でこのチョコレート展に呼ばれ、次には各店がこぞってシーベジタブルの海藻とコラボ商品を作る【EAT & MEET SEA VEGETABLE】が開催されたのだという。120店舗以上が参加したコラボ企画は伊勢丹初だったそう。

当時の伊勢丹のリリースを見るとこんなことが書かれている。

おいしい海藻であふれた、
海藻パラダイスな21日間。

この秋、伊勢丹新宿店と日本橋三越本店で、海藻の新たな食体験を通じてその可能性に触れることができる特別イベント【EAT & MEET SEA VEGETABLE】が開催されます。
食材を扱うさまざまなプロフェッショナルと、シーベジタブルがコラボレーション。その数、なんと120店舗以上…!
百貨店のバイヤー陣が総出で開発し、甘いお菓子との組み合わせから、お酒がすすむ総菜まで、シーベジタブルの海藻の可能性を存分に楽しめる170商品を超えるラインナップが並びます。
あんなお店やこんなお店まで。
皆さんがこれまで食べたことのないような海藻料理を楽しんでいただけること、まちがいありません。
会期まで、どうぞお楽しみにお待ちください。

バイヤー陣が総出で開発し!!!!!!!
さらりと書かれているけれどアツイ! アツすぎる!

海苔なしおにぎりから始まって、海藻の未来に思いを馳せた一日。始まったときには思いもよらない場所にたどり着いたけれど、だからリアルの場に行くと楽しい。

【この記事をおすすめ】
ハスキーのおにぎり1000日チャレンジと時を同じくして始まったのが、CORECOLORのアナちゃんこと荒木千衣さんのチョコ1000日チャレンジ(いまはもっと長く続いている)

※「今日もコレカラ」は朝7時に更新です。バックナンバーが読めるようになりました。

writer