
鋭い人はなぜ優しいのか【今日もコレカラ/第864回】
テレビの業界で働いていたとき、よく聞いた話があった。
急に売れっ子になった人の中には、偉そうな対度をとる人もいるけれど、長年活躍している超売れっ子の人は人格者が多い。
これはたしかにと思うことが多かった。
本当に第一線で活躍している方たちは、自分の仕事について考え尽くしている。
自分の仕事のパフォーマンスをあげるためには、他者に信用され、信頼されないといけないこともわかり尽くしている。
むやみに敵を作ることが、のちのちの自分の仕事の足を引っ張ることも知っている。
大御所と言われる人ほど、人に優しい方が多かったなあと思い返す。
先日、この業界にこの方ありと言われるような、大御所中の大御所の書き手の方のお話を聞いた。
非常に鋭いメスで社会課題を切る方で、その筆致は一言一句研ぎ澄まされている。
でも、実際にお会いしたら、とても細やかな気遣いをなさる方で、信じられないくらい優し方だった。
だからこそ、こんな鋭く突っ込んだ取材ができるのだとしみじみ感じた。
厳しさと優しさは両立する。
人に対して優しい人は自分に対して厳しい。
そんなことも思った。
得難い経験をさせて頂きました。
恩送りせねば。
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