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書く人が覚醒する瞬間。俺たちブラザーズ。【今日もコレカラ/第890回】

朝8時に、ダダダだダダダっと通知が連着したので、え、なにこれ? 地震? と思ったら、さとゆみゼミのアドバンスの申し込みだった。
寝ぼけていたから、うっかりしていた。

さとゆみゼミのアドバンスコースは、もともと用意していたカリキュラムではなかった。1期を卒業した仲間が「もう少し勉強したい」と言い始めて、じゃあ、6人集まったらやると言ったら、なんと同期20人のうち12人が受講した。さらに、「もうちょっと」と胃われてアドバンスプラスを開講し、さすがに「もう卒業してよ。どこに出しても恥ずかしくない原稿書けるようになっているよ」と話して卒業してもらった。

毎年このアドバンスでは、はかったように順番に、誰かが覚醒していく。
人が上手くなるのは、いつでも「突然」なのだ。
少しずつ指数関数的に右肩上がりするわけではない。ある日突然、何かを掴む。それを掴んだら、もう、昔の自分には戻らない。
これは以前、スーパーマリオ1面の法則と名付けたことがあるのだけれど、1面をクリアしたら、次のスタートは2面からなのだ。

(今日もコレカラ 2024年1月5日より)
CORECOLORのインタビュー記事は1万字ある。一般的なwebインタビュー記事の3〜4倍だ。そして、インタビュー現場が初めてのライターさんが書いていることも多い。

驚くのは、1回目には、何度も何度も書き直しをしていた人たちが、2度目の記事になるとすらっと書ける ようになっていることだ。これまで
一人の例外もない。2度目の人たちの原稿に、私はほぼ手を入れない。ほんの半年前にものすごく苦労して入稿した人と、本当に同じ人? というくらい精度の高い 原稿が仕上がる。
これを私は、スーパーマリオ1面の法則と呼んでいる。初めてゲームをやる時には、どうしてもクリアできない箇所がある。だ けど、ひとたびその攻略がわかると、さっきまで何につまずいていたのだろうというくらい簡単に前に進む。

そして、1-1をクリアしてセーブ すると、二度とそのステージには戻 らなくてよくなる。次にミスっても、戻るのは1-2の画面だ。
これと同じ。そうして、1-1から1-4までクリアした人は、次のインタビューは、絶対に1-1からスタートしない。最低でも2面からのスタートだ。
人によっては、次に仕事をする前に、自分で4面、5面までやりこんで戻ってくる猛者もいる。この、2度目の仕事が、私は本当に大好きだ。 ああ、こんなにも信頼できるバディがまた一人増えた、と思う。

ルフィが「海賊王に、オレはなる」と思っているくらいに、私は「スーパーマリオブラザーズに、オレたちはなる」と思っている。

この「ある日突然、何かを掴む」瞬間に立ち会うのが楽しすぎて、ゼミをやっているという側面がある。原稿を読みながら、涙が出てくる。素晴らしいバディを見つけたと思う。この人にたくさん原稿を書いてもらおうと思う。
惜しむらくは、上手くなった人たちは、どんどん仕事で忙しくなっていって、わたしのことなんか構ってくれなくなることだ。寂しいが嬉しい。

さて、アドバンスのみんな。今年も、一緒に、スーパーマリオブラザーズになろうぜ。

※「今日もコレカラ」は朝7時に更新です。バックナンバーが読めるようになりました。

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