
AIで1冊書けるか【今日もコレカラ/第981回】
小説の新人賞の応募が激増しているらしい。AIを使って書いてくる人が増えているそうで、候補作を全部読む下読みさんが足りずに危機的状況になっているとか。
某ビジネス書の版元の方も、昔は持ち込みの企画をされたら企画書を読めばいいだけだったけれど、最近はとりあえず10万字AIに書かせましたんでという持ち込みが増えてきていると言っていた。そうなると読むだけでも大変だ、と。
AIに10万字の書籍原稿が書けるのか。
小説のことはわからないけれど、ブックライティングであれば、書けるだろうなと思う。
というか、もうみんな結構、書いてる。
事実、あの本やこの本はAIで草稿を立ち上げたという話をよく聞くようになった。中にはだいぶ売れている本もある。
ブックライティングだけでは食べていけないから転職しようと思っていたベテランのライターさんが、AIを使って再び仕事を大量受注し始めるようになった話も聞く。
その方は、「辞めるのを、やめた」そうだ。
編集者さんが著者さんにインタビューし、ライターを入れずにAIを使ってまとめたという本の話も聞く。
ただ、私が聞いたこれらの話はすべて、すでに相当数の本を作ってきた編集者/ライターの話だった。
もともと「この企画であれば買いたい人がいるはず」や「この順番で書くことで読者の気持ちが盛り上がる」や「10万字を飽きずに読ませる原稿とは」などの相場観を持っている人だからこそ、AIの原稿を取捨選択できるのだと思う。
AI時代になって、(プロのライターは)以前よりずっと、原稿を書く力と原稿を判断する力が必要になっているなあと思う。
残酷だけれど、いまの状況は、気力体力が衰えてきた後期ベテランに優しいシステムだなとも思う。
昨年、師匠の上阪徹さんと、東京で「本を出したい」講座をさせてもらった。
朝の9時から夕方17時半まで(懇親会はさらに20時半まで)
たっくさんの方にきていただき、1日みっちり、本を出すために必要なプロセスを一緒に確認していく時間だった。
それがとても好評だったので、今年は福岡と大阪でも開催することになりました。
昨年の内容と違うのは、より「書く」ことの方にフォーカスしていること。私自身も、この1年の時代の変化にあわせた内容に変更しようと思っている。
ベテランひしめくブックライターの業界に、これから参入したいと思う人や、もっと書籍仕事を増やしたいと思っている人のお役に立てる内容になるよう、頑張ってお話しさせていただきます。
9月26日(土)のAM9:00発売開始です。
早割もあるので、よろしければ、チェックしてください。


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