
前よりずっと、文章力【今日もコレカラ/第973回】
朝起きたら、ライター仲間のヒロさん(中村昌弘さん)が運営するWebライターラボが、「ライター・編集者ラボ」にリブランディングしたことが、Xのニュースになっていた。
メンバーのコメントを見ていても、すごく盛り上がっている。
このリブランディングに向けて、ヒロさんがいろいろと準備を進めているのを、1年くらい前から聞いていたので、なんだか私まで嬉しい。
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拙著『書く仕事がしたい』では、ライターに必要なのは「文章力”以外”が8割」と書いたけれど、今は、わりと逆のことを思っている。
AIが台頭した現在、人間に発注される原稿はむしろ、「圧倒的な文章力(構成力・ストーリーテリング)」とか「その人じゃなきゃ書けない文章(できない取材)」が求められるようになってきた。
これは、ひしひしと感じる。
また、AIでまとめられた文章を、プロの編集者の目線で指摘する力も必要になってきたと感じる。
先日、塚田智恵美さんの連載原稿をもらったとき、そこに実際にAIがまとめた原稿が貼られていた。
取材の場を和ませようと、良かれと思って「今日は雨でしたね」なんて雑談から入ること、ありませんか?
でもこれ、相手が初めて取材を受ける人だったりすると完全に滑ってしまいますし、取材慣れしている著名人だと「俺の時間を無駄話で奪うな」と空気がピリッとすることもあります。
つまり、取材を雑談から始めるのは、少し不遜だと思うんです。
で、この文章を紹介したあと塚田さんは、「全然使えない文章ですよね?」的なことを書いていたのだけれど、私はこの部分を読んで、ちょっとドキっとした。
ひょっとしたら、この文章を一読して「全然使えない文章」と瞬時に判断できる人は、少ないんじゃないかなと思って。
それで塚田さんにお願いして、どんなところが全然使えないのか、より丁寧に解説してもらってアップしたのがこの原稿だ。
いま、ライターや編集者として求められているのは(つまり、わざわざ人間にお金を払って頼む原稿は)、この部分を数秒で「論理が通っていない箇所が何箇所もある」、つまり「全然使えない」と判断できる力だ。
ぶっちゃけ、以前よりもずっと「(当然のように)文章力がある人」が求められるようになったなあと感じる。
私自身も、いま、いくつかの講座に通ってもう一度文章について勉強をしなおしている。
文章について書かれた書籍もいろいろ取り寄せて、日本語について学び直している。
iPhoneにカメラが搭載されたとき、プロのカメラマンの仕事はなくなるなんて言われた。
でも今、プロのカメラマンという職業はなくなっていない。むしろ、誰もが写真を撮るようになったからこそ、プロの写真が際立つようになった。
ライターの仕事も、そんなふうになるといいな。
ここが頑張りどころ。
みんな、一緒に頑張ろう。
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