
締め切りが待ち遠しい【さとゆみの今日もコレカラ/008】
昨夜、作家の岡崎琢磨さんが「小説書く仕事めっちゃ好きなんですけど、できる限りサボりたいです」と Tweet されていて、それです、それ! となっ た。
写真を撮るのが嫌いなカメラマンの話は聞いたことがないけれど、書くのがしんどい物書きはたくさんいる。私も、締切が待ち遠しくてるんるんしたことは一度もない。
この職業を嫌々続けているわけではない。大抵のライターはこの仕事が好きだ(好きじゃなきゃやってられない)。しかし主業務の「書く」は苦行であ
る。今日は○ページ書くとノルマを決めて皆なんとか書いている。ここに不思議がある。
主業務が苦行なのに業務全体は楽しいって、どういうこと?
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書くは、走るに近い。
書く前は面倒だなと思う。できることならサボりたいと思う。書き始めたらほどなくアドレナリンが出始める。脳が高速で回転し、指先まで酸素が行き渡る。書く前には知り得なかった興奮が体を満たす。こんな経験誰にも渡したくないと思う。2000 字だったらハイのままフィニッシュできる。書くのがしんどいのではなく、書く前がしんどいのだったと思い出す(しかしまたすぐに忘れる)。
書く前がしんどいのであれば、書く前の時間をなるべく減らすのはどうだろうと考えた。つまり、ずっと書いていればよいのだ。一度休めた体を再び動かすにはエネルギーがいる。インターバルを取るほど、再び走り出すのには覚悟がいる。
だったら、覚悟なんてする暇もないくらい、「書く前」の時間を減らしたらどうだろう。
そこまで考えて、あ、だから先人は毎日書けと言うのかと気づく。そういえば近藤康太郎さんもおっしゃっていた。
「書くから書けるのだ」
毎日書くようになって、書くのが楽しいです。


