
明日の夕飯の心配をするな【さとゆみの今日もコレカラ/第529回】
朝8:57に急遽思い立って、京都に住む著者のぢんさんに「今日のランチは予定ありですか?」と聞いてみた。「何も予定ないよー。平安神宮でお花見しながらお弁当食べよう」と返事がきたので、京都に向かった。
12時には、彼と彼のパートナーさんと一緒に、平安神宮でシャンパンを開けながらお弁当を食べていた。
約束もしていなかったのに、金曜の昼間にこんなふうに気楽に集まれるのっていいですねって話をしながら、伊勢丹で買った桜餅を食べる。
ああ、お腹いっぱいと、私がぽんぽこりんを叩いたとき、ぢんさんが面白い話をしてくれた。
ぢんさんはこの数年、音楽に取り組んでいる。
ずっと自分がやりたかったことなので、最初それはすごく楽しかったそうだ。
だけどある時から「音楽で成功しなきゃいけない」「うまいことやらなきゃいけない」と思うようになったという。それで、気づいたそうだ。
「今日のランチがすごく美味しいのに、それをちゃんと味わないで、明日のお夕飯の献立を心配しているような人生だな」って。
ああ、それすっごくよくわかる。
もっとうまくなるために、もっと上にいくために。そう思うと、目線がいつも「今ここではないいつか」を見てしまう。
この鮭弁当がすごく美味しいのに、明日の夜もお魚だから、お腹いっぱい食べるのはよそうと捨てるようなものだ。
そーんなのは、いーやだ。
「今日もコレカラ」は、毎朝7時に更新して、24時間で消える文章です。今日もコレカラ、良い一日を。
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