
臨死な体験【今日もコレカラ/第588回】
鹿児島県指宿では、世界でも珍しい砂蒸し入浴が体験できる。
温泉の地熱で温められた砂の上に横たわり、さらに上から砂をかけてもらって、10-15分ほどいると驚くほど発汗する。
体全体をあたためるので岩盤浴に似ているけれど、上から砂をかけられるところが違う。
以前はただただ気持ち良いだけだったのだけれど、今回リピートしたら、これは、ちょっとした臨死体験だと感じた。
体の上に砂がかかっていく。重い。身動きが取れない。
暑かったら手足を出していいですよと言われるので本気で脱出しようとしたらできるのだけれど、顔以外は全て砂に埋まっている状態で身動きが取れないのは思いのほか怖い。
このまま顔にも砂をかけられたら、抵抗できずに死んでしまうだろう。
というか、キングダムにも出てくる長平の戦いではまさに、こんな感じで40万人の兵士たちが生き埋めにされたのだ。そんなことを想像しながらの深夜の砂蒸しはスリルあった。
それだけではない。顔以外は全て砂に埋まっているということは、ケータイも使えない、本も読めない、汗が流れてもそれを拭うことすらできない。
意識ははっきりしているのに、目も見えて耳も聞こえるのに、声も出せるのに、体が動かない。できることはほとんどない。
きっと死ぬ前は、みんなこんな感じになるのだろうなと思った。この状態が何ヶ月も何年も続く可能性だってある。これは本当に孤独だろうな。
砂蒸しから上がって思ったことは、体が動くうちに、いっぱいいろんな場所に行こう。いっぱい遊ぼう。いっぱい本を読もう。だった。
かくて私は、弾丸、与論島に行くことになる。
昨日のコレカラの前夜の話。
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