
花と質問【今日もコレカラ/第648回】
CORECOLORの連載をお願いしている塚田智恵美さんは、いま、日本でもっとも活躍しているライターの一人だろう。俳優からアーティスト、アスリート、政治家にいたるまで、幅広いジャンルの人たちに取材をしている。
私が心から信頼している書き手で、これまで新しいチャレンジをするときは、いつも彼女に原稿をチェックしてもらってきた。文章について、一番長い時間、語り合ってきた仲間でもある。
その彼女に、今月19日の青山ブックセンターさんで行われる、対談イベントの司会をお願いした。対談相手は、先日『父の恋人、母の喉仏』を上梓された、堀香織さん。
家族について書くということはどういうことなのか。ライター出身の私たちが、なぜエッセイを書くことになったのか。私たち共通の友人であり、ともに書くに七転八倒している塚田さんに、インタビューをしてもらいたいと思ったのだ。
その塚田さんから、先日、質問リストがとどいた。
さすが、名インタビュアーと、各編集部の方が絶賛する彼女らしい、ドキッとするような質問リストだった。心拍数があがる。
その中に、
・書籍の中でついた「嘘」は?
というものがあった。
この質問にどう答えようか、昨日から、ずっと考えている。
私は家族のことを書いたことで、とても得難い経験をして、そして同時にとても大事なものを失ったような気がしている。
それは、「書くことにおける嘘」に由来しているように思う。
当日は、そんな話もできたらなあと思っている。
・SNSにネガティブな話題や批判が溢れる昨今。悲しみや怒りなど強い感情に溺れず、文章を書くコツはありますか?
という質問もあった。これについてはもう、10年以上PDCAをまわしてきたので、張り切って成果発表をしたいと思う。
プレゼントされて嬉しいものは、花と質問だ。
花はあとに残らないところがいい。
質問は一生考え続けられるところがいい。
19日までの間、彼女からもらった質問を考え尽くしたいと思う。
オンラインやアーカイブはありません。録画されないから話せることを話したいと思います。
会場で、お会いできたら嬉しいです。
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