検索
SHARE

人づきあいのシーソーゲーム【今日もコレカラ/第772回】

先日東京女子大のメディア論の講座にお呼ばれして、ライターの仕事について話をさせてもらった。

私が、ライターは文章力も必要だけれど、企画を立てられる力と、コミュニケーション力も大事ですと話したからか、「コミュニケーション力」について質問をされた。

「フリーランスの仕事って、人づきあいが難しくありませんか。仕事を発注する側(編集者さんやクライアント)とどんな関係を築けばよいのですか」という質問だった。

これは『書く仕事がしたい』にも書いたけれど、受発注の関係性がある場合、どうしても受注している側は「仕事をいただいている」という姿勢になりやすい。
だから私は
・自分が受注側のときはやや生意気ぎみに
・自分が発注側のときはだいぶ低姿勢で
コミュニケーションするようにしている。
それくらいでやっと、シーソーがちょうど対等に釣り合うような気がするのだ。

後輩のライターさんからこんなことをよく聞く。

編集者さんに聞きたいことや、疑問に思ったことがあったとしても
「忙しい編集者さんに質問をして、手を煩わせちゃったりしないかな」
とか
「こんなことも知らないなんて、このライター大丈夫かなと思われないかな」
とか思って、質問することができません。

キツイことを言うようだけれど、そういう人は、奥ゆかしいのではなくて、仕事をナメていると思う。
いい原稿を書くことよりも、自分が嫌われないことが大事になってしまっているのだから、ライターとして仕事をサボっちゃっていると思う。

これは学生さんたちにも話したのだけれど、わからないことを聞くのは「権利」ではなく「義務」だと思うのはどうでしょう。
仕事相手に「やってもよいのか?(権利)」と悩むのではなく「やらなきゃいけないこと(義務)」なんだと考えてみるとか。
そして、これは、ライターの話だけではなく、仕事全般に言えると思う。

なーんてことを講義で話させてもらった。

で、話しながら思っていたのは、ああ、この原稿がアップされていたら、このリンクを読んでって大学生の皆さんに言えたのになあってこと。
昨日アップされた塚田智恵美さんの原稿。

編集者とだけうまくいかない人間と、恋人とだけうまくいかない人間。そのメカニズムはいかに

面白いので是非読んでくださいませ。

ちなみに、20代、30代の頃、私の周りには「仕事相手とはうまくいくのに、恋人とだけスーパーこじれる」シゴデキ女子がけっこう多かったのだけれど、いまごろみんなどうしてるだろう。

※「今日もコレカラ」は朝7時に更新です。バックナンバーが読めるようになりました。

【この記もおすすめ】
編集者とは、対等な人間関係が築けなくなる人。
片や恋愛では、対等な人間関係が築けなくなる人。
どういうメカニズムで、こんなことが起きるのでしょうか。
誰か教えて。

writer