
男二人の親子旅【今日もコレカラ/第923回】
昨日のおぱんつ巡礼日記は、たくさんのコメントをいただきびっくりしました。読んでくださりありがとうございます。まだだったらぜひ読んでくださいね。
私はあまり、リアルタイムの悩み事や考え事を書くことをしないので、アップしたあとドキドキしていました。たくさんの感想をいただいて嬉しく思っています。
ところで、カミーノ巡礼の間は、ただの一人の日本人にも出会わなかったのだけれど、ポルトに戻りレストランで食事をしていたら、隣の席に日本人の親子が座った。
後でわかったのだけれど、55歳のお父さんと、大学4年生の男の子だった。
私が食べている料理を見て「美味しそうだね」と小さな声で話している。私を日本人だとは思っていないようだった。なんだか盗み聞きしているようで悪かったので、おいしいですよと日本語で話しかけたら、あ、日本の方ですかと言われた。
親子で、イギリス、スペイン、ポルトガルを旅行していると言う。息子さんがサッカー好きらしく、サッカーの試合を見ながら転々としているのだとか。
親子で旅行なんて素敵ですねと私は言うと、自分が若い頃、父親と二人旅をしたことが今でも忘れられないので、いつか息子とは行きたいと思っていたんですとと、お父さんが言う。
なんでもお父さんは、数年前に命に関わる大病をしたそうだ。その時に、後回しになっている息子との旅行を今こそしようと思ったらしい。来年彼が就職してしまうので、その前にと思って、今回の旅行を決行したという。
俳優のように綺麗な顔立ちをした息子さんは、とても感じが良く、言葉遣いも丁寧だった。旅行に来る直前に就職が決まったので、とてもすっきりした気持ちで来れているんですよと話してくれる。
2人で仲良く料理をシェアする様子を横目で見ながら、このお父さんの命が助かってよかったなと思ったし、きっと息子さんにとっても忘れられない旅行になるのだろうなと感じた。
息子さんの方が、ずっと鼻をぐずぐずさせているので、今、ポルトガルは花粉がものすごく飛んでいるらしいですよと、余った花粉症の薬を渡した。
日本では花粉症の薬を飲んでいるのだけれど、まさかポルトガルで花粉とは思わなかった、と、彼は驚いている。渡した薬をその場で飲んでいた。
話をしている最中に、だいぶご近所さんだということがわかった。そして、わりと業界も被っていそうな気配だった。けれども、お互いに名前は聞かずに失礼した。
帰り際、息子さんがわざわざ席を立って、薬をありがとうございましたと頭を下げてくれた。
良い旅を、そして、良い就職をと伝えて別れた。
父と息子。男二人の親子旅。
楽しいものになりますように。
サムネイルは圧巻だったブラガのボン・ジェズス・ド・モンテ聖域です
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