
仕事が嫌になる理由1位から3位【今日もコレカラ/第936回】
歌人、木下龍也さんの著作『天才による凡人のための短歌教室』に、こんな記述がある。
さて、ここで僕がこれまでの経験からはじき出した「短歌を嫌いになる原因ランキング」一位から三位を発表したい。ちなみに短歌そのものが原因で短歌を嫌いになる人は少ないと思う。実力や才能でもないだろう。だってそれは時間さえかければ磨いていけるものだから。では、その原因は……
第一位:他の歌人
第二位:他の歌人
第三位:他の歌人
私はこの部分が大好きで、おりにふれて読み返している。
この「短歌」の部分を「創作」とか「書くこと」とか「仕事」とかに言い換えても、本当にそうだなあと思う。
さとゆみゼミでも、原稿のよしあしを人と比較して悩む人が多い。
結局、自分が躓く理由のほとんどは、「人との比較」なのである。
オリンピック選手ではないのだから、
1位にならなきゃ仕分けされるわけでもないのだから、
そもそも順位のつかない世界なのだから
と、わかっているのに、人と比較する。嫉妬する。落ち込む。
そういうときに、どうするか。
今日アップした白ふくろう舎さんの「嫉妬心との付き合い方」が、本当に本当に面白いから、ぜひ読んでほしいーーー!
ライターさんも必見です。
私も、過去の「今日もコレカラ」で、こんな文章を書いたことがある。こちらもよろしければ、ぜひ。
昨日、東京女子大の学生さんの前でゲスト講義をさせていただいた時、「人の成功や幸せが素直に喜べません。どうすればいいですか」という質問をもらった。昨日の「好きぴの話をしておくれ」を読んでくれての質問だ。人の成功話を聞いて嫉妬したこと、私もたしかにいろいろあったなあと思い出しながらお答えした。
嫉妬に関しては、良いお知らせが2つあると思う。
まず、人に嫉妬する時。それは、自分がその人に近づいている証拠だということ。たとえば私が、孫正義さんや長澤まさみちゃんに嫉妬することはない。遠すぎて嫉妬の感情なんてわかないからだ。
人の成功にモヤっとするのは、自分がその人に近い証拠だ。「あのポジションにいるのは私だったかもしれない」と思うとき、嫉妬が生まれる。つまり、射程圏内。そして大抵の場合、成功や幸せは椅子取りゲームではない。入れ替え戦ではないから、相手を引きずり下さなくても、自分がその場に行けば椅子はある。もっと近づいて、次は私の番と思っていれば良い。
(ただし、恋愛は別。恋愛は原則相手の椅子を奪わなければ座れない)次は私の番、を実現するにはいくつかコツがあると思う。
たとえば、嫉妬する相手のことを SNS で追いかけるのではなく、リアルに観察すること。SNSにはその人のほんの一面しか表出しない。でも、実際に会えば、その人がどんな振る舞いをして今の椅子に座っているかがわかる。自分との差分も測れる。
差がほとんどなければ、次は私の番と思ってにこにこしていればいいし、想像より差分が大きかったら嫉妬自体が消えるかもしれない。実際に会ったら、意外と羨ましくないなと思うこともある。ある著者さんに、「誰かにイラッとする時は、その分野にあなたの才能がある時だ」と教えてもらった。
嫉妬は上手に育てると綺麗な花が咲く。
かもしれない。Sat.11.25.2023(嫉妬の育て方【さとゆみの今日もコレカラ/025】より)
※「今日もコレカラ」は朝7時に更新です。バックナンバーが読めるようになりました。


