
言葉萌え【今日もコレカラ/第987回】
顔が好き、声が好き、指先が好き。
同性でも異性でも、ぐっと引き込まれる瞬間はいろいろあるけれど、やっぱり、言葉の使い方が好きだと鷲掴まれるなあと思う。今日、このごろ。
言葉萌えのお年頃です。
言葉の使い方が巧みな人=言葉づからーには3つのタイプがいると思う(さとゆみ調べ)。
①やさしい言葉の組み合わせでハッとするような言葉を発明する人。
②論理の展開がぶっ飛んでいて、まさかそうくるとはというストーリーテラー。
③その言葉しかないというようなぴったりとした語彙を使って伝えてくれる人。
①の”言葉づからー”でぱっと思いつくのは、糸井重里さん。さとなおさん。コピーって、言葉の発明だもんなあ。柴田元幸さんの言葉も発明って思うことが多い。
②は岸本佐知子さんとか、中島らもさんとか? つかこうへいさんにも何度も心臓を撃ち抜かれたなあ、などと。岸本さんは先日、伊丹十三賞を受賞されたのだけれど、受賞スピーチで「エッセイに役に立つことは書かない」と言い切ってらして、受賞の挨拶そのものがもうパンチライン。
そして③。
最近松本隆さんの『言葉の教室』を読んだ。
松本さんの手の中にある日本語は私が知っている日本語の何十倍も鮮やかで、鮮やかなだけではなく、黒はより漆黒に、透明はより透明度高くて。日本語、美しいなあと感じる。
硝子の少年はガラスの少年ではなかったし、
ガラスの林檎はガラスのリンゴではなくて。
驟雨という言葉を知ったのも、初戀という字を知ったのも、松本さんのおかげだ。
マニフェストなんて、そうか、生きていることがマニフェストかと。
それでいうと、松本さんの歌詞は①だってすごくて
汽車が春色だし
マーメイドが小麦色だし
君が天然色だ。
せっかくだから、生きているうちに、日本語を
もっといっぱい使いたいなあ。
今日も萌えてます。
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