検索
SHARE

はじめるから、はじまる【今日もコレカラ/第988回】

編集者のりり子さんが、亜紀書房さんに転職したとXにポストしたら、亜紀さんの公式アカウントのフォロワーが200人も増えたとかで、凄い。
作者や著者だけではなく、編集者さんの発言や考え方にスポットが当たるのは、とても素敵なことだと思う。
同じ著者でも、編集者次第で全然違う本ができる。これは、経験からも感じる。

私は、10年近く前から、書籍は編集者さんの名前で読んだほうが良いという提案をしてきた。
今、CORECOLORに「編集者の時代」という企画があるのだけれど、この企画の前身は、朝日新聞さんでのインタビュー連載にある。朝日新聞さんでの企画は打ち切りになってしまったけれど、CORECOLORの記事はよく読まれている。今こそ、「本を編集者で選ぶ」が、ハズレのない読書だなと感じる。

ところで、そんなりり子さんが、昨日こんなポストをしていた。

編集者にとっては類書がない企画はネガティブに働く、といった趣旨のポストが流れていった。主語がでかすぎるし勝手なこと言うなよ、と思う。そうして書店には似たような本が溢れ、読者に飽きられ、業界をダメにしてきたんと違うのか。(類書がない=市場がない、というケースも多いのは理解する)

https://x.com/lilico_i/status/2104113141760360525?s=20

類書なぞなくても、おもしろいのだから、我が売る。くらいの気概でいたい。

https://x.com/lilico_i/status/2104113539858489593

私の本の中で
『女の運命は髪で決まる』
『書く仕事がしたい』
『本を出したい』
の3冊は、発売当時、類書がなかった。企画会議を通してもらうのも大変だったに違いない。

『書く仕事がしたい』の担当編集者は、りり子さんだ。
この本のカバーはいろんな案があったのだけれど、表紙に「はじめに」の内容を出してもらったデザインにとても救っていただいた。
このジャンルで一冊も著作のない無名の著者の本を、どんなふうに売るのか。そもそもこのジャンル自体が存在しない場所で、どうやって書店さんに置いてもらうか。皆さんが工夫してくださったことに感謝した。

『女の運命は髪で決まる』に至っては、ミリオンセラーを世に生み出している編集長2人に「髪の本は書店に棚がないから、難しい(売れないだろう)」とはっきり言われた。担当編集者さんが、「売れなくても、世に出るべき本だと思っているので」と企画会議でゴリ押ししてくださったと聞いた。

そんな「はじめて」を開墾してくださった編集者さんに恵まれて、本を出版してきたのだなあと、しみじみ。はじめる人がいるから、はじまるのだ。
私も、別の場所では編集者なので、その気概で鼻息荒くいきたい。

noteの読書会はまさに、他にはない形の読書会をやってみたいと思ってりり子さんにお声掛けしたのでした。
初回は明日。楽しみ! 

そして、本を出したい&書きたい人のための講座、大阪も福岡も、初日にたくさんの方のお申し込み、ありがとうございます。
昨年、ここに出席してくださった方々の本が何冊か出版されたと聞いています。今年も、そんなきっかけになりますように。
みなさんにお会いできるのを楽しみにしています。
まだ、お申し込み可能です。

【この記事もおすすめ】

大塚 骨格となる最初の文章をライターに作ってもらって、僕が不要なものをそぎ落としていきます。たとえば、この部分。書き出しが「気づかせてもらったことがあります。」ですよね。通常、こういった文は冒頭に「この仕事を通して、」といった一文が入りがちです。でも、それはなくても通じる。その結果、最初の文章の3分の1くらいになることもあります。

上阪徹さんとの講座は、こちらからお申し込みできます。

大阪会場はこちら
福岡会場はこちら

writer