
NO と言える赤ちゃん【さとゆみの今日もコレカラ/035】
赤ちゃんの言語形成の過程を間近で観察できたことは、得難い経験だった。
息子が「ママ」という単語よりも先に覚えたのは、「ないない」「めっ」「かたい」の3つだった。全て、否定語だ。
「ないない」→もういらない
「めっ」→嫌だ(やめて)
「かたい」→難しい、できない(手伝え)
この3つの単語だけを駆使して、彼は自分の意志を伝えてきた。
そうか。「やりたいこと」よりも「嫌なこと」や「できないこと」を表明するほうが命の運営には重要なのだなと、しみじみ思った。とくに「かたい(難い)」の使用には感動した。NO と言える赤ちゃん。
人間は歳をとるほどに、どんどん子どもに近づき、最後は赤ん坊ほどにできることが少なくなって死んでいくといわれる。
50 歳が近づいてきた。最近、やりたいことを全部するには、今世で残されている時間は少ないとよく感じる。これからは徐々に赤ちゃんがえりをして、きっぱり NO を増やす人生を目指したい。
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