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おっちゃんとおばちゃん【さとゆみの今日もコレカラ/第 116 回】

京都に「おっちゃんとおばちゃん」というタイトルの、若者向けフリーペーパーがある。一瞬、意味がわからない。

編集長の新子ちゃんにタイトルの真意を聞くと「世の中には『仕事が面白くて仕方ないおっちゃんとおばちゃん』がいっぱいおることを、若い人らに伝えたい」という。

一風変わったこの就職情報誌、2015 年に「日本タウン誌・フリーペーパー大賞」の新創刊部門優秀賞を受賞している。

先日、その新子ちゃんに呼んでいただき、KBS ラジオで話をしてきた。「サウンド版ハンケイ 500m」の中の「おっちゃんとおばちゃん」コーナー。楽しく働き続けているおばちゃん代表として選ばれたのだ。なんか、いままでのラジオ出演の中で、最も “認められた感” があった。コツコツと老けてきた甲斐がある。

パーソナリテイは、「ハンケイ 500m」と「おっちゃんとおばちゃん」の編集長である新子ちゃん(円城新子さん)と、シンガーフォークソングライターの原田博行さん。

CORECOLOR のことを中心に、なんで書くことを教えるの?  自分で書くよりおもしろいの?  なんて聞かれて、ああ今人生で一番楽しく働いているなあと思いながら、おしゃべりをしてきた。そして、何を話しても面白がってくれる、私より歳上のこの2人が、誰よりすてきな「おっちゃんとおばちゃん」だ、などと思う。

で、その収録の翌々日(というか昨日)、原田博行さんのライブが下北沢であるというので遊びに行ってきた。

30 人入るといっぱいになるくらいのライブハウス。アコスティックギターで歌う原田さんは、歌っている間も話している間も、ずっと笑いっぱなしだ。い    や、物理的に声を出して笑っているのではなくて、口角がずっとあがりっぱなしなのだ。目尻もずっと下がりっぱなし。こんなに楽しそうにしてるおっちゃん、ほかにおる?  ってくらい楽しそうだった。

一緒に演奏していた福島さんというギタリストさんは、なんと原田さんが学校で教えていたときの生徒なのだという。

高校生時代の福島さんたちを見て感じた想いを、当時、曲にした原田さん。

「その若さをゆっくり味わって」という内容だったけれど、20 年近く経ったいま、その頃の教え子とステージで披露できる人生って、なんて幸せなんだろう。

途中「恋」という曲が演奏された。

僕らは馬鹿だ。いくつになっても恋をする

とリフレインする曲は、最近作られた曲らしい。いくつになっても、恋の歌が生まれますと、原田さんは言う。

聞いているうちに、僕らは馬鹿だというその “馬鹿”の歌詞が、馬鹿以外の何かに聞こえてくる。そんなふうにいくつになっても恋をする私たちは、お馬鹿なぶん、おかしみがあって、ずっとお馬鹿なまま生きていることをちょっと誇らしくも感じる。

20 代のときは、自分がおばちゃんになるなんて想像していなかったし、おばちゃんになってからの人生がこんなに楽しいとも思っていなかった。おばちゃんになってからも世の中こんなに知らないことだらけなんて思っていなかったし、おっちゃんやおばちゃんも恋をして浮き足だったり破れて泣いたりするなんて思ってもいなかった。

つまり、想像していたよりも、歳をとるってずっと良い。

その原田さんは昨年、中川五郎さんと豊田勇造さんとライブをされたという。ともに 73 歳。現役ミュージシャン。くらり、とする。

おっちゃんとおばちゃんの先には、多分もっとめくるめく、じいちゃんとばあちゃんの世界があるのだろう。

本日 17 時から放送の KBS 京都ラジオ「サウンド版ハンケイ 500m」の「おっちゃんとおばちゃん」コーナーに、ちょこっと出演させていただいています

(ポッドキャストは来週火曜日配信)。京都のみなさん、聞いてね。

そして明日、さとゆみ、48 歳になります。

スーパー楽しくかわいいおばちゃんに、オレは、なる。

みんな、明日、お祝いしてね(告知の予告)。

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【この記事をおすすめ】

50 年間もずっと同じ仕事をしていて、「新作作ったから、食べて」と、追いかけてくる。このテンションが保てている人は、人生の勝ち組やと思ったんです。

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