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緊張してもいい。不安になるな。【さとゆみの今日もコレカラ/第 118 回】

私が日本の宝だと思っている凄腕のライターさんがいる。私よりも 10 歳年下で、20 代の頃からいろんなジャンルの書籍やインタビュー原稿を手掛けている。

誰もが知る企業の経営者から有名アーティストまで。彼女の仕事はビッグネームへの取材が多い。インタビューの時に緊張することはないのかと聞いたら、彼女は少し考えて、いや、ありますねとおっしゃる。

その方が有名な方であれ市井の方であれ、やっぱりインタビューは毎回緊張します。

あ、そうなんだ。意外、と思っていたら、彼女はこう続けた。

緊張はするけれど、不安ではないんですよね。いや、不安にならないところまで、下調べするということかも。

あ! そういうことか! と、思う。できることはした。その準備があるから、緊張することはあっても、不安にはならない。なるほど。

私もよく、緊張しませんか? と聞かれる。インタビューだけじゃなくて、テレビ出演や講演、セミナーなど。緊張したことはない、といつも答える。

緊張するのは、自分を実力以上に良く見せようと思ったり、好かれたいと思ったりするからだ。自分を大きく見せようと思わなければ、緊張はしないはずと答えてきた。

けれども彼女の話を聞いて、この状態を表す言葉の解像度が少し上がった。私が「緊張しない」と答えてきたのは、彼女がいうところの「不安を感じることはない」という状態だったのかもしれない。たしかに、そちらの言葉のほうがぴったりフィットする。

そういえば、仕事ではまったく緊張しない私も、プライベートの会食ではわりと緊張するなと感じていた。

本来、初めてお目にかかる人がいるなら、お相手の仕事や SNS 発信を少しでもチェックしておくべきなのに、仕事に追われてその時間がなかったとき。失礼な奴だなと思われないかと、内心ドキドキしている。これは緊張、もしくは人見知りスイッチの発動だと思っていたけれど、そうか、準備不足による不安だったのか。それであれば、今後は対処ができる。

かように、言葉ひとつ与えられただけで、見える世界が格段にクリアになる。今日すべき行動も変わる。やはり、凄いライターさんは違う。言葉ひとつで世界を変える。

【この記事をおすすめ】今でもグラレコする前は緊張するんですよ。ただ、グラレコをしている間は緊張する余裕がないんです。その時も、聞いたことをどう書こう。じゃあ、こう表現しようと必死でした。

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