
初動に8割【さとゆみの今日もコレカラ/第 183 回】
新しいことを始める時は、初動に8割くらいの力を使って、一気に集中的に落とすのが性に合っている気がする。
4年前、料理ができるようになりたいと思った。最初の緊急事態宣言が出た頃のことだ。セミナーが 10 本ほど飛び、取材も続々リモートになり、時間ができた。外食もままならなくなったので、家での生活をもっと楽しみたいと思ったことが大きい。
それまではいわゆる普通の家庭料理しか作ったことがなかった。家にある調味料は、さしすせそ程度。これを機に、レパートリーを増やしたい。
まず料理本を一冊選んだ。ダニエル・マルタン氏の『フライパン1本でできるお手軽フレンチ』。なぜいきなりフレンチだったかというと、以前マルタン氏とおしゃべりさせていただく機会があって、その気さくな人柄に惹かれたからだ。彼の料理も何度か食べたことがある。知っている人の知っている味の方が勉強しがいがある気がしたのだ。
その本に載っているレシピを片っ端から試した。
最初に決めたルールは、材料に載っている食材や調味料を代替品にしないこと。ロメインレタスと書かれていたらレタスではなくロメインレタスを使う。これまで一度も使ったことのない調味料も全部買う。そしてきっちり計量して時間を測って一切アレンジせずにレシピ通りに作る。
フライパン1本で作るといって、ひとつの料理に対して材料が 20 個以上書かれているレシピも多々あった。そしてそのほとんどがうちのキッチンにはない。
フォン・ド・ボー、白ワインビネガー、バルサミコ酢、アンチョビ、ローリエ、オレガノ……人生で一度も使ったことのない調味料の名前を呪文のように唱えながらスーパーで買い出しし、1ページずつ課題を潰すように作り続けた。本になっている料理を一通り作り終わったら、ツレヅレハナコさんのハーブとスパイスの本を買い、またそこに載っているレシピを片っ端から作った。3ヶ月で料理がとても好きになった。あの3ヶ月は今考えてもとても充実した時間の使い方だったと思う。
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今年は、健康的に働ける身体を作る期間にすると決めていた。3月まではライティングゼミで忙しいので4月に入ったらスタートダッシュしようと考えていた。
ゼミが終わってすぐにジムに入会し、この1ヶ月間、出張がない日は必ず通うようにしてきた。毎日パーソナルトレーニングを受けていると、身体の使い方が少しずつわかってくる。目に見えて可動域が増え、負荷に耐性ができていく。なにより、ほぼ動いていなかった左の肺に呼吸が入るようになってきたし、使うほどに筋肉が柔らかくなってきた。プロのアドバイスに従って毎日身体を動かすと早めに成果が出るのでモチベーションもあがる。
こちらは料理のように3ヶ月程度では見える世界は変わらないだろう。その 3倍、9か月くらいを初動期間と考え、その期間は優先的に集中的に取り組もうと思っている。
運動クラスタのみなさま、いろいろ教えてください。
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