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30 年経っても変わらないこと【さとゆみの今日もコレカラ/第 257 回】

昨夜、高校時代の同窓会があった。一番久しぶりの人とは 30 年ぶりの再会だ。ひと学年9クラス。自由な校風の高校で、みんな好きずきに過ごしていた。先生方も変わり者が多かった。

一人ずつ自己紹介をしていくとき、お題が与えられた。この 30 年で変わったこと、30 年経っても変わらないことを発表するというものだ。

変わったことはたくさんある。むしろほとんど全てが変わったと言える。北海道を出てから住む場所を転々とした。ピアノは 13 年で辞めたし、テニスも14 年で辞めた。

でも、変わらないこととなると、ちょっと考えてしまう。高校時代から続けていること……。何かあっただろうか。一晩考えても何も思いつかないまま、同窓会の会場に向かった。

ところが、みんなの自己紹介を聞いているうちに、そういえばと思い当たることがあった。

作文、だ。

高校時代から作文を書くのが好きだった。もっと遡れば小学生のころから、文章を書くのが好きだった。

高校ではクラスを飛び越えて小論文の添削を受けていたし、大学も小論文一本で入った。卒業試験で 0 点の科目があったけれど、教授が「あいつは卒論ではずいぶん頑張ったから」と情けをかけてくれて卒業できた。入社試験も論文頼みで乗り切り、転職してライターになった。今は文章を買ってもらって生きている。

作文が論文になり売文になった。けれども、書くことはずっと好きなまま、飽きずに続けてきたんだなあと気づく。

クラスメイトだった同級生が、『ママはキミと一緒にオトナになる』を持ってきてくれた。同僚にプレゼントしたいからサインしてと言ってくれる。嬉しい。ママキミの帯には俵万智さんの推薦文がある。高校時代、何度も何度も繰り返し読んだ『サラダ記念日』のことを思い出した。あの頃の私は、俵さんに自分の文章を読んでもらえる日が来るなんて思ってもいなかった。

好きなことを長く長く飽きずに続けて 30 年+α。

私の人生、しみじみ幸せだなあと、自己肯定感があがった夜でした。

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私の場合は大好きなマンガを仕事にしよう! と意気込んだことはなく、その代わりに「自分の好きとどう関わっていくのか」をずっと考え続けてきました。

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