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トイレがはやい【さとゆみの今日もコレカラ/第275回】

10年ほど前のことだ。私が親友と呼べるほど仲良くなった人たちに、あきらかに2つ、共通項があることに気づいた。

ひとつは、海外在住経験があること。ひとくくりにするのは雑だと思いつつも、主語をはっきりさせて自分の意見を言う人が好きなのだと思う。自分は自

分、人は人。私はこうしたいけど、あなたもよきにしてね、というタイプと波長が合いやすい。学生時代はとくに、帰国学生といるのが一番気疲れしなかった。私自身が、あまり日本人向きじゃないんだと思う。

2つめは、トイレがはやいこと、だ。仲の良い女友達は、軒並みトイレがはやい。

私もはやいことには定評がある。たとえば駅のお手洗いで5人並んでいるとしよう。私の番になって個室に入り、出てきたときに5人の列がまったく進んでいないことがよくある。

トイレから出ると、外で待っていた人に、「え?はやっ」と言われることが多い。子どもの頃は、「ちゃんと手、洗った?」とよく聞かれた。心外である。

ところが、仲良くなる人たちは、そんな私よりもトイレがはやい。

以前、気の合う4人で飲んでいたとき、このトイレのはやさについて話題が及んだ。

ある方は、「個室に入る前からシミュレーションしてるよね」とおっしゃり、別の方は「なんなら、右手で鍵かけながら左手でズボンおろしてますね」とのたまい、もうひとかたは「ズボンあげながら外に出ません?」と言っていた。せっかち極まれる、である。

そもそも、トイレに入ったとき、一瞬で動線を確認するよね、という話にも全員が頷いた。入口をくぐった瞬間、最短距離ででいける個室を目の端で捉え、個室から出てきた瞬間にどこで手を洗えば無駄なく出口に到達できるかを考えている。

こうして、せっかちたちは脳のメモリをせっせと使ってトイレの時間を短縮しているのである。そうやって短縮した時間以上に短縮の達人がいて、一緒に入った友人が私より先に出ていたら、「やるな、おぬし。同志よ」って感じになる。そしてそういう人とはたいてい意気投合する。(もちろんこの文章にお腹が弱くトイレが遅い人を否定する目的はない)

何の話をしているのかわからなくなった。

そうそう。先日高知に一緒に行ったメンバーが、「さとゆみさんが1時間につめこむ行動の量が多くてびっくりした」と言っていたので、ちょっと振り返ってみたのである。

一事が万事であり、私は起きて5分後には外に出ていることが多い。原稿を書くだけだったら、起きて3分後には書き始めている。執筆合宿などではみんなが起きて顔を洗いストレッチをしている間に、原稿1本書いて朝ごはんを作り終わっていたりする。

せっかち極まってるのだが、これが私のマイペースでもある。

※この文章は毎朝7時に更新され24時間で消滅します。今日もコレカラよい一日を。

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