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「なんて楽ちんな職業か!」と思ったあの日【さとゆみの今日もコレカラ/第409回】

ヘアライター時代、美容専門学生が読む専門雑誌に『マンガで読む美容師列伝』というマンガの連載を持っていたことがある。

カリスマ美容師という呼称を生んだテレビ番組『シザーズリーグ』や、木村拓哉さん主演のドラマ『ビューティフルライフ』などを知らない世代が美容専門学校に入学してきた頃のこと。

美容業界のレジェンドたちは、学生時代、アシスタント時代にどんな修行をしてきたのか。どんな挫折があり、ターニングポイントがあったのか。それを、若い世代の人たちに知ってもらう企画だっだ。

別の業界で言うなら、ユニクロの柳井さんや、楽天の三木谷さんの人生をマンガにするようなものだろうか。

私はもちろんマンガは描けないので、イラストレーターの方に取材同行していただき、インタビューをもとにマンガを作ってもらう。

この時、マンガを描いてくれたのが、いまCORECOLORで連載を持ってくれている、イラストレーターの白ふくろう舎さんだ。

マンガのための取材は、だいたい2時間。長いと3時間くらいに及んだ。生い立ちから今に至るまでの話をひとしきり聞いたあと、同席してくれている白ふくろう舎さんに「何か追加で聞きたいことはありますか?」と言うと、彼女は必ず追加でいくつかの質問をしてくれた。

たとえば私が「最初の店はカット席4席の、小さな店だった」と聞き出して満足しているところを、「そのお店は何階でしたか?」「鏡の形は?」「カット椅子はどんな色でした?」というようなディテールを聞いていく。

そうか、マンガを描くということは、そのシーンを「絵」にしなきゃいけないんだ! と、戦慄した。そうか、こういうことか。文章だと「4席の小さな店」でいいけれど、絵を描く人はそれじゃ全然済まないのだ!

なんて楽ちんなライター。なんて大変なイラストレーター。

だけど、ライターだって、絵を描けるくらいの解像度で文章を書けたほうがいいのではないか?

このことに30歳前後で気づいたことは、その後の私の仕事の仕方を変えたと思う。私が、インタビューをするときに「絵を描けるように聞く」ようになったのは、このときの白ふくろう舎さんとの仕事のおかげだ。

この件は、ライター業とイラストレーター業の違いに由来する違いだったけれど、その後も私は白ふくろう舎さんから、仕事に対するいろんな「態度」を学んだ。

ゴールをどう編集者とすり合わせするのか。

料金をどう交渉するか。

スケジュールの管理の仕方。

新しいジャンルにチャレンジするタイミング。

これまでいろいろ試行錯誤してきたつもりの私だけれど、この本を読んでいると「まだできること、いろいろあるな」と感じる。みなさんにもこの「いろいろ」ほんと、知ってほしい!

書店さんやAmazonでも買えます。

CORECOLORのクラウドファンディングでは、白ふくろう舎さんのサイン本+「フリーランスを生き残るためのセミナー」がついてきます。「自分で自分の人生を設計したい」多くのフリーランスの人に届きますように。

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