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出版業界のファンベース【さとゆみの今日もコレカラ/第452回】

ファンベースという考え方を習ったのは、10年ほど前のことである。

提唱したのは、さとなお(佐藤尚之)さん。『スラムダンク』の1億冊突破記念で、廃校になった学校を舞台にファン感謝イベントを行なった仕事などが有名だ。

新規顧客の獲得キャンペーンだけに注力するのではなく、今いる顧客を大切にする。その人たちを介して商品やサービスを新しい人たちに知ってもらう。そんな循環が生まれるコミュニケーションを指す。

私はさとなおさんのラボで学んだ生徒なのだけれど、その講義の中でよく、「私に教えてよ〜」と吹き出しに書かれたギャルの切り抜きが使われていた。

商品やサービスは「それを知りたがっている人、欲しがっている人」にまず届けるとよいという考え方が、一発でわかる切り抜きだった。

世の中には、「うわーー! まさに、それがほしかった!」と、喜んで買ってくれる人たちがいる。その人たちがどこにいるかを探して、その人たちにまず情報を届けようという考え方だ。

そういったファンベースの考え方(これだけじゃないので、詳しくはさとなおさんの本を読んでね)を、出版業界ではサンマーク出版さんが取り入れたという話をちらっと聞いていた。

どういうことなのかと思ったら、本が好きな人たちに、もっと本好きになってもらう取り組みだったようだ。

「LINE友だち13万人超を達成。「本の売上を増やす」より「本好きを増やす」に挑むサンマーク出版のDX実現の軌跡」という、この記事がすごく面白かったので、本が好きな人たちには、ぜひ読んでもらいたいです。

いま、本を読むという行為は、マニアックな趣味である。

私のこの文章を読んでくれている人たちにはピンとこないかもしれないけれど、日本人の「年間」平均書籍購入冊数は「2冊以下」です。

本読みはもう、かつての用語でいうと、オタクといっていいほどレアになっている。だからこそ、サンマークさんのような取り組みは面白いなあと思いました。

「今日もコレカラ」は毎朝7時に更新して24時間で消えるショートコラムです。今日もこれから良い一日を。

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次の帰省時は、この本との出会いを与えてくれた母に感謝を伝えたい。

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