
混ざるな危険【さとゆみの今日もコレカラ/第453回】
久しぶりに会うお酒好きな先輩と、昨夜は、ビール、白ワイン、ウィスキー、日本酒、焼酎、赤ワインの順にはしご酒。ちゃんぽーん。
ちゃんぽんと言えば、長崎だけで使えるQRコード系決済は、支払いのときに「ペイペイ!」の音のリズムで「ちゃんぽん!」と鳴る。考えた人、天才か。
ちゃんぽんすると、酔いやすいと聞くけれど、あれ、どういう理屈なのかな。
「混ぜるな危険」は、本当だろうか。
さて、混ぜるな危険で連想すること。
日本語って、他人と混ざりやすい言語だなと思う。主語を明示しない文章でも成立するし、主語が曖昧なままでも意見を置いてくることができる。
「仲間に入れて」も、英語では「join」だけれど、日本語では「まぜて」と言ったりする。
個が「加わる」英語。個がもとの集団に「混ざる」日本語。
だから同調圧力が強くなるよねというのは、ちょっと早計で乱暴な物言いだけれど、でも日本語の構造は個を曖昧にしやすいよなあと思う。
私は昔から、思ってもいない相槌がうまくうてない子だった。愛想よく相槌を打てていたら、人を傷つけることも少なかったし、敵を作る回数も減ったのではないかと考えたりする。
ただ、「私はそうは思わないけれど、私はあなたの言っていることを理解したい。あなたの考えを聞かせてほしい」気持ちは人一倍強くて、いま、それは人の話を聞く仕事に生きている気がする。
共感しないからこそ、混ざらないからこそ、その人の考えていることと自分の「差分」がわかる。
そして、共感できないままでも、混ざらないままでも、その人を好きになれる。
いや、混ざってしまったら、好きになることすらできないじゃないか。触れることだってできない。
混ざるな危険?
なんてことを、ちゃんぽん明けの朝日を見ながら考えています。
あれこれ飲んだわりに今朝の寝覚めはすっきり。空も飛べそう。
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