
「好き」が引き出す言葉【今日もコレカラ/第957回】
最近、編集者の立場で、インタビュー取材に同行することが多い。この間ご一緒させていただいた取材現場は非常に楽しかった。
マンガ『宇宙兄弟』の最終回に向けて、この漫画の立ち上がりからずっと伴走してきた編集者の佐渡島さんにインタビューをする企画だ。
このインタビュー、広告代理店であるJR東日本企画さんのオウンドメディアでの取材で、社員の方が直接取材相手に話を聞く。ライターと編集者も同行するのだが、基本的には社員の方がインタビューを進行する。
佐渡島さんの取材の時は、中学生の時に『宇宙兄弟』に出会って以来、ずっとファンだという社員さんがインタビューをした。
インタビューの冒頭、どのシーンが好きか、そのシーンのセリフで転職を決めたくらいだと語った社員さんに対して、佐渡島さんが「そのシーンを好きというのは渋い!」と回答し、そこから『宇宙兄弟』の漫画家・小山さんがどのようにシーンを描いているかの話に広がっていった。
この原稿を書いたライターさんは、佐渡島さんと近しい仲のライターさんだったのだけれど、この日の取材は、今まで一度も聞いたことがない話を聞けたと、とても喜んでいた。
よく、インタビューはAIにはできないと言うけれども、この時のインタビューも、AIには決してできないインタビューだったと感じる。
その人がいなければ生まれなかった質問、その人がいなければ、そもそも生まれなかった企画。そんな現場に立ち会っていると、まだまだ私たちができることがたくさんあるなと感じる。
最初はなかなか売れなかった宇宙兄弟を、どうやってプロモーションしたか。
よかったら読んでくださいね。

面白くないものを売り伸ばそうとするのは心が折れるかもしれないですけど、『宇宙兄弟』は確実に面白い。だって、届いた人はみんな好きって言っているんだから。こんなに面白いのに、まだみんな知らないだけなんだと思っていました。だったら、後はどうやったら届くかを考えれば良いだけなんです。
累計3,500万部の傑作は、最初全く売れなかった。『宇宙兄弟』編集者 佐渡島庸平「物語の届け方」より
漫画家の才能を信じ続けた編集者の食らいつきかた。
予算がなくてもできるプロモーションの勉強にもなります。
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この原稿もやはり、何度もライブに通い、聴き続けた人だからこそ聞けた話がありました。


