
世界で1冊だけの本【今日もコレカラ/第697回】
ここしばらく何をしていたかって、結婚する友人夫妻のなれそめ原稿を書いていた。
結婚パーティで配るようのものである。
今回は編集はやっていないので、インタビューをして原稿を書かせてもらっただけなのだが、私はこういうプライベートの冊子を作るのが大好きだ。
過去に、何度、友人たちの結婚祝い本、退職祝い本、還暦祝い本、出産祝い本……を作ってきたことであろう。
自分の出版記念パーティでも、きてくれた135人全員との仕事や思い出をまとめた冊子を作ったし(出版した本の原稿を書くよりも時間かかった)、いまや恒例になっている上阪塾のポートフォリオ冊子も、10年前に発案したのは私だったんだよ。
転職する編集者さんのサプライズパーティでは、編集者さんが過去に担当した書籍の著者さん全員に連絡をとってコメントをもらって冊子を作ったし、退職する編集者さんに100人近いメンバーがそれぞれ好きな本をプレゼントしようとなったときは、1冊1冊推薦文をのせた帯をデザインしてもらって、帯をかけかえプレゼントした。段ボール箱3箱分になった記憶だ。
こういうの、すっごく好きなのである。
こういうことができるスキル(つまりDTPの編集力)があってよかったなあって思う。
仕事が忙しくて行き詰まっているときも、こういうのだったら、ほんと、いつまででもやっていられる。
この楽しさにいつ出会ったんだっけと思ったら、そうか、テレビ時代だと思い当たった。
テレビ時代、ディレクターの結婚式のVTRを作るのはADの役目だった。結婚式VTRが、ひとつのデビュー登竜門みたいな感じになっていて、「あいつセンスあるじゃん」みたいに覚えめでたくなる人もいた。
私は鴻上尚史さんの弟さんのADだった。
先輩が結婚するときは例にもれず私が結婚式のVTRを作ることになったのだけれど、第三舞台の役者さんたちに出演してもらうという豪華な台本を書き、役得させてもらった。
その後、何人の友人たちの結婚VTRを作ったことか……。友人に内緒でご両親を突撃し、自腹で編集室を借りて、そのコメントを編集したりしていた。これ、めっちゃ喜んでもらえたんだよなあ。
ルーツはあそこだな。
読んでくれる人、見てくれる人の顔がはっきりしている本や映像。
その楽しさって、ほんと、かけがえがない。
というわけで、いまもしこしこ、好きな人たちの顔を思い浮かべながらプライベートな冊子を作ってます。
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