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そして惚れずに戻りゃんせ【今日もコレカラ/第920回】

カミーノ巡礼、ひとまず、フィッシュしました。サンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂に到着。お昼のミサに間に合ったので、参加してみた。
途中、お互いを祝福し合いましょうみたいな時間があって、いろんな人がcongratulationsと握手してくれた。
街中で、同じ宿に泊まったUKの女の子を見つけて、やはり握手するなど。

ところで、「カミーノは恋の道」という言葉があるらしい。
カミーノについてブログを書いている人は、どこかしかに、自分や友人の恋の話を書いている人が多い。
私も出国前、カミーノで知り合った韓国人と結婚した人の話を聞いた。

ビバリーヒルズ白書の大人版みたいなリアリティショーが見られるなんて噂も聞いていたから、ちょっぴり楽しみにしていたのだけれど、ひとかけらもそんな空気感なかった。

そもそも、巡礼者同士でほとんど交流がなかった。いや、みんなはあったのかもしれない。私はほとんどなかった。
ひとつは、私自身、ダニアレルギーがひどいので(海外で危ない目にあったことがある)、宿泊場所をある程度選んでいたという事情がある。
2段ベッドのドミトリーで、みんなワイワイ、夜はご飯に繰り出すなんてことが1回もなかった。
人の恋模様を見ることができなかったのが、ちょっと残念。

歩いてる間に1本だけ談志師匠の落語を聞いた。
二人旅という演目なのだけれど、そこで旅に出る夫を送り出す女性の都々逸が紹介されていて

外に出りゃ、惚れられしゃんせ
そして惚れずに戻りゃんせ

という口上が素敵だった。

宿に着いてから調べてみたら、「さのさ節」という都々逸らしい。フルサイズはこちら。

男なら 必ずよそで 惚れられしゃんせ そこはあなたの 腕次第
照れず照らさずネェ 程よくに そして惚れずに 帰りゃんせ ハサノサ

粋ですねえ。

そして、惚れずに帰りゃんせ。

※「今日もコレカラ」は朝7時に更新です。バックナンバーが読めるようになりました。

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