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海街ダイアリーごっこ【今日もコレカラ/第953回】

コロナ禍の最後の方だったと思う。「海街ダイアリーごっこしない?」と誘われ、桜並木のトンネルをバイクの二人乗りで駆け抜けたことがある。
ちょうど桜の散り始めの頃で、風が吹くたびに花びらが降ってきた。

バイクに乗るのは初めてだった。それどころか、私はバイクが怖かったし、バイクの音を聞くだけで過呼吸になることがあったくらい、バイクに恐怖心を持っていた。
生まれて初めて付き合った男の子が、バイクの事故で亡くなったのと関係があるのかもしれない。

そんな私が、ハンドルを握る運転者ならばまだしも、その人のベルトにつかまるだけという二人乗りの後ろに乗ったのは、荒療治もよいところだった。

家の近くを徐行するだけで怖い怖いとぎゃーぎゃー言ってた私だが、都内を抜ける頃になると少しずつ慣れてきた。桜のトンネルを抜ける頃には、上を見る余裕さえあった(しかし、帰りに首都高の渋滞を縫うように走った時は再び肝が冷えた)。

先日、是枝裕和さんと瀧本幹哉さんのティーチインあるとのことで、久しぶりに海街ダイアリーをスクリーンで見た。
広瀬すずさんが、桜並木の中を自転車をかっ飛ばすシーンは、記憶と全然違った。本人が思いっきり立ちこぎしていた記憶があったんだけれど、実際に映画で見たら、前田旺志郎さんの後ろに二人乗りするシーンだった。そうか、だから海街ダイアリーごっこだったのかと今ごろ理解する。

その後、バイクの音で震えることはなくなった。トラウマ解消に付き合ってくれた友人には感謝している。

ティーチインは行ってよかった。一緒に行った俳優の友人が「是枝さんが登場した瞬間のテンションの上がり方が面白かった」と言っていた。ただ座っていただけなのに、テンションってダダ漏れするらしい笑。

飛行機が自分に向かって墜落する夢を繰り返し見る恐怖を、やはり荒療治で克服した話はまた今度。体調崩して毎日更新お休みしておりましたが回復。またね。

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