
楽しむにも最低限の実力が必要なんだよ byアリ【今日もコレカラ/第970回】
話題のオデュッセイアをIMAXレーザーGTで観るために池袋に。
池袋に降りるのは3年ぶり。アキレス腱を切った時、手術せずに歩いて治す歩行療法をするために通った時以来だ。
なぜ、池袋の映画館かというと、IMAXレーザーGTがあるのが、日本で池袋と吹田の2か所だけだから。
ビル6階分の高さがある、ほぼ正方形のスクリーンで観る映像は、非常に迫力があった。
全編通してフルサイズのIMAX用に撮影されたこの映画、通常のスクリーンで見ると約4割切り落とされるらしい。
この記事が面白かったよ。
肝心のストーリーがどうだったかというと、神話とは男の物語であることよ、に尽きる。
男の物語であり、父と子の物語である。平日の昼間の回だったけれど、客席は満席で男性客が多かった。
一緒に行った友人は、「ちいかわを思い出した」と言っていたので、逆にちいかわが見たくなった。やっぱ、いくか。
映画の後は移動して、さとなおラボの読書会に。
昨日は、オードリー若林さんの『青天』の感想会だった。
これもまた、男たちの物語。
本を読んでいるときに、
ああ、この本はミッドライフクライシスの話なんだなぁとか
若林さんの、引退までの幕引きをシュミレーションしてるのかなあとか感じたのでその話をしたのだけれど
みんなそれぞれに、いろんな解釈をしていてそれを聞いているのがめちゃくちゃ面白かった。
アメフトやラップやオードリーに詳しい人は詳しい視点で
そうじゃない人(私)はそうじゃない視点で
いろんな読み方があって、楽しみ方があって、だから読書会は面白いなぁと思う。
そうそう。昨日、ずっと気になっていた表紙の絵について、みんなに聞いてみた。
これ、見下ろしている人の脚、アメフトのユニフォームじゃないよね? ということ。

詳しくないのでわからなかったのだけど、みんなに聞いたら、こんなユニフォームないから、これってスーツのパンツだよね、という話になる。
なぜ、アメフトのフィールドにスーツ姿の人がいて、そして青天してる人を見下ろしているのか。
この絵の意図は? 立ちはだかっているのは誰? など考え出したら、また、いろんなことを想像できる。
隅々練られた文章、細部まで作り込まれたビジュアル・映像。それを届けるプロの仕事。
昼も夜も、映画も本も。みんなでわいわいと語るに耐えられる、強度のあるクリエイティブをお腹いっぱいパクパクいただきました。
楽しかったなあと思いながら帰路に着く。
そういえば、『青天』の中には、「楽しむにも最低限の実力が必要なんだよ」という主人公のセリフがある。
映画のほうはともかくとして、本に関しては、私、この仕事をしているのだから、もっといろんな角度から読めるようになりたい。みんなのいろんな意見を聞きたい。そして、みんなにああでもない、こうでもないと語ってもらえるに耐えられる何かを作れるようになりたいなあ。
りり子さんとの読書会初回まで、あとちょっと。
【最近感動した文章】
「どうすれば文章が上達しますか?」と聞かれることがあります。迷わず、「本を読むことだ」と答えます。
編集者りり子さんのnoteより
【こちらは私が書いた文章】
直木賞にはならなかったけれど、若林さんの『青天』に土下座で謝罪からの感謝敬礼。ウチらを信頼してくれてありがとう。



