2024パリオリンピック開催期間に注目されたオリンピアンTOP10【運ちゃんのウィキペディアのおかげです】
長年ウィキペディアを眺め、寄稿し続けた運ちゃんが、ウィキペディア日本版のページビュー（以下PV）を使って分析します。今回の注目トピックは「2024パリオリンピック」です。
寝不足だった17日間。そう、ぜんぶ2024パリオリンピックのせいです。ウィキペディア日本語版の大会期間中の競技別１日最大PVランキング（＊１）を調べました。
柔道・やり投げ・スケートボードがトップ３
＊１・・・１日ごとの各競技トップPV（ページビュー）オリンピアンのウィキペディア日本語版のPVランキングです。2024パリオリンピックに出場した各競技１選手に限定し、集計期間は2024パリオリンピック大会期間及び開会式を含んだ日本時間の2024年７月25日(金)〜８月11日(日)の17日間。年齢は2024年８月11日（パリオリンピック閉会式日）現在
競技別でPV数のTOPのオリンピアンを並べたランキングです。皆さんはどの競技に最も興味を持ちましたか？
１位は柔道の村尾三四郎さんでした。１競技１人に限定しないPVランキングでは、ベスト10に７人の柔道選手がランクインしました。村尾選手はじめ、各選手の数字も断トツで高く、私たちの柔道への関心度がとても大きいことがわかります。特に男女混合の団体戦は普段は戦わない階級の選手と試合するケースがあったり、共に３勝同士で最終試合を決める抽選ルーレットによる代表戦の制度などエンターテインメント性も高く、この五輪で特に印象に残った場面のひとつでした。
２位は陸上フィールド競技で日本女子に初のメダルをもたらした、やり投げの北口榛花さん。自らが道を開いた先駆者であり、常に笑顔を意識する明るいキャラクターですから帰国後は様々なテレビ番組に出演し時の人になるでしょう。
３位は２大会連続で金メダル、スケートボードの堀米雄斗さん。難易度の高い技にチャレンジし続け最後の最後で大逆転した連覇は多くの人の記憶に刻まれたことでしょう。体操の岡慎之助さんは４位。体操男子５人はそれぞれキャラクターが異なり、メダル獲得後の言動や振る舞いも含めチームとしてとても素敵だなと感じました。６位はレスリングの藤波朱理さんです。
球技では卓球・早田ひなさんとバレーボール・髙橋藍さんがランクイン。普段から共に人気のあるスポーツなので期間を2015年７月以降のPVとすると、この２人がTOP２になります。
今大会唯一の新種目ブレイキンは金メダルを取った湯浅亜実さんが10位にランクイン。ブレイキンと同じく終盤２日間からランクインしたのは、スポーツクライミングの森秋彩さんと自転車の中野慎詞さんです。共にメダルは逃しましたが、中継を見てすっかり魅了されました。ちなみに今回最もメダリストが多かった競技はフェンシングの16人。個人でも金メダルを獲得した加納虹輝さん（かのう こうき／26歳）の１日最大PVはvの5.9万PVで全体では11位でした。
大会期間中にもオリンピアンのウィキペディアページが新規作成
ウィキペディアの特徴は各国版のページがあることですから、他言語でも大会期間のPVをみてみましょう。フランスで１位は、レオン・マルシャンさん（22歳／競泳）、２位はテディ・リネールさん（35歳／柔道）でした。また英語版で最も注目されたのはXY染色体を持つ女性のアルジェリアのイマネ・ケリフさん（25歳／ボクシング）です。ジェンダーに関するルールは、今後も議論されるでしょう。
「2024年パリオリンピックの日本選手団」というページは、17日間の大会期間中に約250回更新されました。また新たなページも沢山作成されました。商業メディアより早く試合結果が更新されるなどウィキペディアンの方々のオリンピック愛も凄かったです。
大会開催期間中にウィキペディアページが新たに作成されたメダリストは８人。４位にランクインし、３つの金メダルと銅メダルを獲得した岡慎之助さん。金メダルの杉野正尭さん（25歳／体操）、飯村一輝さん（20歳／フェンシング）。銀メダルの安楽宙斗さん（17歳／スポーツクライマー）、佐藤大宗さん（30歳／近代五種）。銅メダルの北島隆三さん（38歳／馬術）、髙嶋理紗さん（25歳／フェンシング）、尾﨑世梨さん（21歳／フェンシング）です。ウィキペディアのページはこれからもどんどん増えていくでしょう。みんなウィキペディアのおかげです！
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閉会式後に読みはじめた本があります。『東京五輪の残像-1964年、日の丸を背負って消えた天才たち』 （中公文庫）です。オリンピックで輝いた人の30年後を追った本が元となったルポルタージュ。過去のことにも興味と敬意を抱けるような年齢になったので、本を読みながらメダリストを讃え、メダルを目指したオリンピアンに敬意を抱き、残りの夏もウィキペディアと共に楽しみたいと思っています。また次回！
文／運ちゃん
