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いまできること【さとゆみの今日もコレカラ/第 221 回】

20 代の頃、どうして自分はお金持ちじゃないんだろう。なるべくお金持ちになりたいと思っていた。

その頃は美容業界で仕事をしていた。美容師さんたちと「あんな企画をやりたい」「こんなプロジェクトをやりたい」と話すたび、こんなときにポンと数千万、お金を出して応援できるような人になりたいなあと思っていた。

あれから 20 年経つ。

相変わらずお金持ちにはなっていないけれど、応援の方法には、お金を出す以外にもいろんな形があるのだと知った。

たとえば時間を出す、知恵を出すという応援もあるし、最前列で見守る、拡散する、ファンでいるといった応援もある。私たちの場合「書く」という手段もある。「書く場所を作る」という応援の方法もある。

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CORECOLOR の仲間に、二角(ふたかど)さんというライターさんがいる。二角さんは輪島市に住んでいたが、能登半島地震で自宅に住むことができなくなり、今は金沢で二人のお子さんと生活をしている。

私たち CORECOLOR のメンバーで何かできないだろうか。今、現地ではどんなボランティアができる? 今、被災地の課題は何だろう? と聞いたら、二角さんは「何よりも、忘れられることが怖い」と言った。

被災地はまだ、復興どころかインフラの復旧をしていない場所も多い。二角さんの家も、お子さんが通っていた学校も、まだ水道が復旧していないそうだ。戻るに戻れない状況。

しかし世間では、地震のことが徐々に話題にのぼらなくなってきた。震災直後、救急車輌を優先するため、安易に被災地に向かわないようにと報道されたことも影響しているのかもしれない。いまこそ人手が必要な場所もあるのに、能登はもう危機的状況を過ぎた、もう大丈夫だと思われていないだろうか。そう二角さんは話した。

現地でのボランティアももちろんありがたいけれど、今、CORECOLOR の仲間に一番お願いしたいことがあるとしたら、能登の復興は道半ばだと知ってくれること、能登を話題にしてくれることだと言われた。

そこでまず、CORECOLOR では、二角さんに連載で原稿を書いてもらうことにした。今、現地の復旧、復興はどこまで進んでいるのか。被災した人たちは何に困っていて、どんな支援を求めているのか。二角さんの目で見た

「能登のいま」を届けてもらう。私も今月中には二角さんのもとを訪ねたいと思っている。その上で、文章を書く私たちができる応援が何かを、考えていきたい。

まずは、二角さんの文章を読んでもらえたら嬉しいです。

【この記事をおすすめ】

被災した当初、上の子は家族と離れたがらず、学校に行かないと言い張りました。弟が通っていた被災地の学校は、学校再開の目処はたっていません。大人の生活は何とかなるとしても、子どもの教育は守らなくてはいけない。私たちは、家族が別れ別れになったとしても、離れた地に暮らすことにしたのです。

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