
一日に1047冊の新刊が出る国で【さとゆみの今日もコレカラ/第 349 回】
連休中、ちょっと前に話題になった出版書誌データベースをふわふわと見ていた。

出版書誌データベースより https://www.books.or.jp/
明日は356冊の新刊が発売され、明後日は1047冊、明明後日は698冊の新刊が発売になる。
明日の356冊、明後日1047冊のデータを詳しく見ると、
多いのは電子書籍で、明日が35冊、明後日が849冊。
明後日の1047冊という冊数は、電子書籍の849冊が数字を押し上げていることがわかる。
それ以外のジャンルは、明日と明後日でそれほど差はない。
文芸・人文のジャンルは(48冊/26冊)
社会・ビジネスは(49冊/36冊)
趣味・実用は(20冊/20冊)
文庫・新書は(17冊/20冊)
コミックスやゲームが(36冊/18冊)だ。
ざっと見る限り、9月に比べると、10月の刊行点数はだいぶ少ないようだ。
土日や連休などの発売点数も少ない。
芸術の秋と言われるけれど、芸術分野の本は少なく、なぜか10月10日だけやたらと芸術本の刊行点数が多い。
そして、圧巻なのは、この356冊や1047冊をクリックすると、
その日発売になる書影(カバー写真のこと)が、ずらりと並ぶことだ。
これほどまでにたくさんの本が一日に刊行されているのである。
誰かの手に届いて、それが誰かに買われて、積読されずに読まれて、そして感想が届くなんてもう、奇跡もいいところだと感じる(みなさんありがとうございます)。
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若いライターさんたちと話をしていると、ブックライティング(書籍のライター)をしたいという人が多い。
どうして? と聞くと、「Webと違って、紙は残るから」という。
でも、紙は、実はWebより全然残らない。すぐに絶版になる。国会図書館にいけばすべての書籍が手に入るけれど、紙はWebと違って捨てられるし燃やされる。
そして、初版部数がここまで絞られる(最近は初版3500部なんてこともままあるらしい)と、全国の書店には並ばない。初版部数よりも書店の数の方が多いからだ。
ただ、「本」はなぜか、記憶に残る。自分の人生を振り返っても、大きな影響を受けた文章は、Webの文章ではなく、すべて書籍の文章だったように思う(その不思議なメカニズムに関しては、『本を出したい』でも考察してみた)。
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書く場所は10年前に比べておそらく100倍以上増えている。いや、1000倍以上か。でも、人間の数は増えていない。
書かれて、書かれて、そして読まれない文章が、どんどん増えているということでもある。
私もライターだけれど、最近は書くだけ書いて自分自身はそんなに読んでいないなあと思うこともある。
連休最終日。「読まれる文章を書く」という題名の講座資料を作りながら、考える朝であります。
※「今日もコレカラ」は毎朝7時に更新し、24時間で消えます。みなさん、今日もコレカラ良い一日を。
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会社としてもマンガ事業にチャレンジしようという機運が高まっていた時期だったので、棚がないからといって諦めるのではなく、編集、営業、広報、みんなで一丸となって取り組もうとなりました。


