
あなた色に染まります【さとゆみの今日もコレカラ/第 312 回】
ライターさとゆみは、わりとすぐ、あなた色に染まるタイプだ。
相手になりきって書く書き手のことを「憑依タイプ」などというが、どちらかというと、取材相手の目の玉に自分の目の玉を合わせてものを見るという感覚に近い。
この人の目にはどんな景色が見えているのだろう。背伸びしたりしゃがんだりして、なるべく同じものが見える角度を探す。
この人だったら、どんなふうに考えるだろう。このセリフをどう発するだろう。そうやって相手に近づこうとするのは、多分、役者さんの役作りのようなものに似ているのではないか。
だから、執筆中はあなた色に染まっている。そして、次の相手ができると、あっさり次の役に染まりにいく。
人間・佐藤友美も、わりとすぐ、あなた色に染まるタイプだ。
よく、彼氏の趣味に合わせて突然釣りを始めたり、レゲエを聴き出したり、髪を切ったり伸ばしたりする女の子がいるけれど、わたしもたいがいだ。いつもあっさりあなた色に染まってきた。なんとけなげで、かわいい友美ちゃん。
そんな話をしていたら、「いやいやいやいやいやいや、そうやってどっぷり染まることができるのは、むしろ、『自分』が強いからだ」と指摘された。「自分は自分」という意識が強いから、簡単に人に影響を受けることができる。自分を見失わないから、プレイとしての「染まる」を楽しめるんだと言われた。
むむ。そうなのか? そうかもしれない。
これについてはまた考えてみよう。
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