
それは人間にしかできない【さとゆみの今日もコレカラ/第 337 回】
「言葉にするということは、究極のデジタル化なのです」
先日京都で行われたトークイベントで、歌人の永田和宏さんは、そう切り出した。
言葉にできるということは、デジタル化できたということ。だから、その「言葉」を翻訳したりまとめたりする作業は、人間がやったとしてもAIがやったとしても「デジタルをデジタルに変換している」作業だという。
ところが、世の中には、アナログの情報というものがあり、それはたとえば「世界」であったり「気持ち」であったり「今見えている風景」であったりする。
そういったアナログの情報を、デジタル(つまり、言葉)にできるのは、今のところ人間だけだ。アナログのデジタル化は、まだ、AIにはできない。なるほど! と思った。
さらに、ここからの話が一番驚いたのだけれど、そうやって一度デジタル化された情報(つまり言語化された情報)を、「聞く」「読む」「鑑賞する」といった手段で、もう一度アナログに戻すことができるのも、今のところ人間だけだという。
デジタルのアナログ化。たしかに、誰かの言葉を聞いたり文章を読んだりして、私たちはその言葉を自分の人生に照らし合わせる。自分の記憶を引っ張り出す。
①デジタル⇄デジタル(人間にもAIにもできる)
②アナログ→デジタル(アナログの言語化・人間にしかできない)
③デジタル→アナログ(鑑賞・人間にしかできない)
この話を聞いたときに、ぱっかん、いろんな扉が開いた気がした。
これでいうと、インタビューライティングの仕事は①の割合が多い。エッセイの仕事は②の割合が大きい。
そして、インタビューライティングにおいても、①だけをやっているとその仕事はいつかAIに置き換えられるから、どれだけ現場で②の要素を感じ取ってくるのが重要になってくる。
というようなことを考えていたときに、ライター仲間のちえみから、こんな原稿が届いた。めっちゃ面白いから、読んでー!
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AI氏に、私のインタビュー原稿の書き方を教えることはできるだろうか。


