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自分に値段をつけるの、難しいよね【さとゆみの今日もコレカラ/第 352 回】

会社員を辞めてとまどったのが「自分に値段をつけなきゃいけない」ことだった。

雑誌のライター時代は、1ページいくらという出版社の規定があったからまだ良かったけれど、「うちのホームページの原稿を全部書いてほしいのだけど、おいくらくらいで?」とか「講演をしてください、つきましてはおいくらで?」と聞かれるたびに悩んだ。

自分に値段をつけるのは難しい。高すぎたら断られるかもしれない。でも安すぎたら食べていけない。だから悩むのだと思っていた。

でも、違う。

問題はそこにあるのではなかった。

「自分に、これだけのお金をもらう価値があるのだろうか」というメンタルブロックと戦うこと。これが大変だったのだ。

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先日、ライター仲間のえずさん(江角悠子さん)が、さとゆみゼミの卒業生に対して勉強会で講義をしてくれた。えずさんは、ライターとして仕事をしているだけではなく、京都ライター塾を主宰したり、大学の講義で「書く」を教えている。

えずさんも、最初のうちは自分の原稿や講義にどう値段をつけるか悩んだという。

「『書く』という自分の好きなことをやらせてもらっている上にお金までもらえるなんて、本当に申し訳ない」と、稼ぐことに抵抗があったそうだ。

私も、「申し訳ない」とまでは思わないものの「もう十分幸せだから、お金は安くてもいいや」と考えていたクチだから、この気持ち、よくわかる。

嫌いなことをやっているからお金をもらえていると思っている人は、こんなふうには考えないだろう。これは、好きを仕事にしている人の、思わぬ落とし穴だと思う。

えずさんは、起業塾の先生に「仕事とは、困っている誰かの役に立つことである」という考え方を教えてもらってから、「書く」と「稼ぐ」を結びつけられるようになったと話してくれた。誰かの役に立って、困りごとを解決し、その対価としてお金をもらう。そう意識が変わってから、「存分に稼いでいい」と思えるようになったのだとか。

後日えずさんから届いた「みんなの質問への回答」に、こんなことが書かれていた。

仕事とは何か、仕事とはお金を稼ぐことではなくて、誰かを助けること、誰かの課題を解決するお手伝いをすることということを教えてもらって、それだったら自分にできそうなことがたくさんあるなと思ったのです。

記事が書けない人の代わりに記事を書く。インタビューが出来ない人の代わりにインタビューをして記事を書く。ライターさんで、仕事の取り方が分からない人に私なりのやり方を伝える。

稼ぐというより、今自分が持っているもので、誰かを助けられることは何があるか?という風に考えています。

えずさんの言葉を聞いて、私もかつて「もらったお金は、喜んでくれた人の拍手の数」と教えてもらったことを思い出した。私はその言葉を聞いてから、「いっぱい拍手をもらえる仕事をしよう」と考えられるようになった。

また、神社に行くときはお願い事をするのではなく、「私を役に立たせてください」と祈るのが良いのだよと教えてもらったことも思い出した。いま私は、神社に行くたび「私にお役目をください」と祈っている。

私は少しずつ「稼ぐこと」や「たくさん稼ぐこと」をポジティブに捉えるようになっていったのだけれど、もっと早くえずさんに出会っていたら、こんなに長い時間、自分に値付けすることについて悩まなくてよかったのになあと思った。

なので、「自分に値段をつけること」について躊躇している人たちに、えずさんの言葉を紹介したくて、えずさんにご許可もらって書きました。

みんな、今日もいっぱい頑張って、いっぱい拍手もらえる仕事をしてきましょーね!

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【この記事をおすすめ】

たとえば、駆け出しの頃に一番気が重かった「稿料はいくらか」という質問。これは、「すみませんが経理の都合で、稿料を先におうかがいしたいのですが」などと言うようにしました。

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