
「お悩みベスト10」に入らない悩みの解決法が知りたい【さとゆみの今日もコレカラ/第374回】
ESSEさんでヘアスタイルの連載をスタートしてかれこれ4年、165回目になる。この連載、よく打ち切りにならなかったなーと思うのだけど、2年くらい経って初めて、PVが伸び始めた(と思う。実際のPV数は教えてもらえない)。今では月刊アクセスランキングのベスト10に入ることも多い。
変えたことはいくつかあるし、編集部の方々が取り組んでくださったこともあるのだけれど、PV増加の最も大きな理由は「ネタが尽きた」ことだと、私は思っている。
連載パートナーの美容師さん、八木ちゃんと私はかれこれ24年のお付き合いだ。お互いほぼ同じくらいの美容業界キャリアがある。過去に何度も雑誌やパンフレットなどのヘアページで仕事をしてきた。
でも! でも、ですよ!
読者の髪のお悩みに答えるネタ、165個も思いつかないよ!
だって、雑誌もパンフレットもいつだって、お悩みベスト10にこたえるやつだもん! 毎年毎年だいたい同じお悩みに答え続けてきてるんだもん!
というわけで、連載開始一年くらいで、私の手持ちのネタは大体書き尽くした。
で、面白いのが、この「書き尽くした」あと、「これ、細かすぎない?」みたいな悩みに手を出したあたりから、PVが伸びはじめた。え、これが? と思う記事がずいぶん読まれた。
これは多分、ランキング上位に入らないニッチな悩みの解答は、どこにもまだ書かれていなかったからだろう(と、私は分析している)。
「引越し先での美容院の見つけ方は?」
「つむじが後頭部にあってぱっくり割れる」
「ドライヤーの平たい口はいつ使うの?」
「わかめは本当に食べた方がいいんですか?」
みたいな悩みって、何回アンケートをとってもベスト10にも20にも入らない。だけど、優先順位一番じゃないけれど、気になっている人はたくさんいる。
では、こういうニッチな悩みをどうやって集めているかというと、その日の撮影モデルさんにガチで聞いている。
朝、はじめましてと撮影現場で出会ったら、まず髪の悩みをたくさん聞く。そのリアルな悩みを聞いてから撮影内容を相談しているのが今のページなのだ。
AIが大量のコピー記事を生み出す時代。ランキング上位の悩みに対しての解決記事は増える一方だろう。
それよりも、どれだけ新たな悩み(つまり、問い)を発掘してこられるかが大事になりそうだ。
いや、発掘ではなくて、もともとその悩みはあったのだけれど、優先順位が低かったニッチな悩み(問い)にこたえていくこと。
ロングテールは死んだ、などと言われるけれど、ニッチな問いとその人なりの解決策は、この先も読まれていくのではないかと思う。
今日アップした白ふくろう舎さんの連載も24回目を迎え、ディテールに入っていく回も増えてきている。
白さんは、ニッチすぎますか? と聞くのだけど、むしろこういうニッチな話ほど、「こういうのが知りたかった!」となる人は多いんじゃないかなと思う。
修正された時にへこまない方法。イラストレーターさん以外にも学びがたくさんです。ぜひどうぞ。
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今回は、修正が入った際の気持ちの切り替えかたを考えたい


