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私の仕事の点数【さとゆみの今日もコレカラ/第436回】

就職活動中の大学生と話す機会があった。

彼女たちの話を聞いていて「ああ、そういえば、私も学生時代にそう思っていたなあ」と感じたのが「評価」についての考え方だ。

入試や大学の成績表は、目に見える。1点足りなければ志望校に合格できないし、AがBになったりする。

だけど、社会人になると「共通試験」のような同じ物差しでぴたりと一律測定されることがほとんどない。となりの同期は82点で私が77点か、みたいにはっきり比較される物差しがない(ことが多い)。

もちろん、まったく数字評価されないわけじゃないけれど、その評価軸は1つではないことが多い。みんなそれぞれ得意も不得意もあって、凸凹している。評価されるにしても、総力戦である。

ということは、社会人になれば誰しも理解しているだろうけれど、こと、新しいことにチャレンジしようとすると、それを忘れてしまって学生時代のような思考になることが多い気がする。

先日、30代で未経験からイラストレーターになった白ふくろう舎さんが「独立する前、プロのイラストレーターには、画力の順位のようなものがあって、上から順に仕事がくるのだと思っていた」と話していた。

つまり、この人は99点の絵を描く人、まだ75点の人……というようなランキングがあると思っていたそうだ。

これは、ライターを目指している人からもよく聞くし、私自身もかつてはそんなふうに思っていた。

だけど、実際に仕事をしていると、これは◯点の原稿(絵)だなんて採点できないし、99点と98点の差が何かなんてまるでわからない。たとえそういう評価があったとしても、原稿(絵)のジャンルやタイプが違えばその順位は入れ替わったりする。

そして、仕事をもらえるかどうかでいうと、原稿(絵)の点数だけではなく、ちゃんと取材先とコミュニケーションをとれるかとか、締切にあげてくれるかとか、この仕事に合いそうな文体か(テイストか)といったことも(のほうが?)大事だったりする。

そりゃそうだろうと思うかもしれないけれど、自分のこととなるとこれを忘れがちで、私はあの人より上、下、って考えてしまいやすいよね。

と、「さとゆみ超集中講座」に参加してくれた方々との1on1ミーティングを30人分終えて思ったのでした。

縦の方向に筆力の点数をのばすのももちろん大事だけれど、横に広がること、ええとつまり、ほかにもいろいろ評価されるポイントを作るとか、引き出しが多いとか、感じがよいとか、そいういうことも大事だよなあと。

売れっ子の友人ライターさんたちの顔を思い浮かべながら考えていたことでした。

「今日もコレカラ」は毎朝7時に更新して24時間で消えるショートコラムです。今日もこれから良い一日を。

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編集者やディレクターに質問すると、どうやら絵そのものの魅力と同じぐらい、「一緒に仕事をしたいかどうか」が重視されるようなのです。

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