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内面の一番外側【さとゆみの今日もコレカラ/第461回】

久しぶりに、髪を切った。

昨日は、朝から三省堂書店さんの「めくる塾」で、髪型講座をさせていただいていたのだけど。
参加してくださったみなさんが「今から美容院行きます!」「セミナー中に美容院予約しました!」などとコメントしてくれるのを見てテンションが爆上がりし、その勢いで自分も「切りたい!」となった次第です。

久しぶりの短さだ。えり足がスースーする。
家に戻ったら、息子が目を丸くして「違う人みたい」と言う。「かわいい?」と聞いたら、3秒ほどじーっと見て「うん」と頷いた。母はそれ以外の回答は許さない迫力あったかもしれない。

外見は、内面の一番外側だと思う。

『女の運命は髪で変わる』という本を書くまでは、見た目にまったく気をつかっていなかった。
ファッション誌の撮影現場には、見目麗しいモデルたちがわんさかいた。見た目偏差値パーフェクトな人たちとばかり会っていると、自分が自分の見た目を気にするのがバカバカしくなってくる。
「私は黒子だし。黒子が色気づいても仕方ないし」が、当時の口癖だった。ひどいアトピーだったせいもある。化粧品はもちろんのこと、日焼け止めすら塗れなかった。

こういうキャラでした

ヘアライターなんだから、メイクはともかく、髪はちゃんとしたほうがいいと言われ、仕事でお付き合いのある美容師さんのもとを転々とした。毎回違う美容院に行く。仕事の一環のような気持ちだったと思う。

20代の頃は1日80本吸うヘビースモーカーでした


エクステをつけてスーパーロングにもしたし、シベリアンハスキーのような銀髪にもした。カタギの仕事の人ではないな、感満載だった。

2度目の結婚をするときは、川畑タケルさんが「お祝いに切ってあげるよ」と言ってくださった。おまかせしたら、ががががっと刈り上げになりました。これ、インサイドがじょりっと刈り上がっている2ブロックです。

32歳のとき、かな

転機は37歳の時だった。
『女の運命は髪で変わる』の企画書が通り、編集者さんに「美容の著者になるのだから、見た目にも責任を持ってくださいね」と言われた。

たしかに、書籍の中で、髪を大事にしましょうとこんなに謳っているのだから、「こいつに言われたくない」という見た目ではアカンと思った。
幸い、「顔より髪」を連呼している本だから、顔については何も言われまい。とにかく髪だ。髪だけなんとかしよう。
発売までの10ヶ月で、髪を伸ばし、美容著者っぽい佇まいを研究し、ついでに10キロ痩せてみた。

スタイリストさんにお洋服を相談し、美容師さんに髪を巻いてもらい、宣材写真を撮った。
黒子のはずの自分が写真に撮られるなんて、こっぱずかしくて、顔がひきつってる。

あの本で一番運命が変わったのは、わたし自身かもしれない。どうせ黒子だし、どうせ裏方だしの根性から脱して、自分が主役の人生を生きようと思った。

そこから10年。最近は結べる長さの髪が定番だったけれど、久しぶりにキャラ変しようかなと思ったわけです。

前髪を切る時、美容師さんに「前髪、切るとだいぶ雰囲気変わっちゃいますよ」と念をおされたのだけれど、その数時間前に「イメチェンしたいなら、顔周りを切らないとダメ!」と講義したばかりなので、「いっちゃってください」と伝えた。

今朝起きて、鏡の中の自分を見てびっくりした。
まだ見慣れない。見慣れない自分に似合う自分になろうと思う。

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